猫(ミックス)
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犬・猫

猫(ミックス)

日本猫・雑種

最重要:完全室内飼育と避妊去勢で寿命が大きく延びる

基本情報

寿命
14〜16年(室内飼育なら20年近く生きることも)
体重
3〜5kg(去勢・避妊後は太りやすい)
性格
個体差が大きい。警戒心が強い子から甘えん坊まで
飼育難易度
低〜中(丈夫だが肥満・腎臓病・歯の管理が必要)
法規制
動物愛護管理法。終生飼養・繁殖制限・マイクロチップ登録
最重要ポイント
完全室内飼育と避妊去勢で寿命が大きく延びる

生態と特徴

体の特徴
体長45〜60cm。瞳孔を細く絞れる目、髭で幅を測る。尾の短い個体は日本に多い
原産地・分布
中東のリビアヤマネコが祖先。日本には奈良〜平安期に大陸から渡来
野生での生息環境
祖先は半砂漠〜乾燥地帯。日本猫は人里で暮らし寒暖への適応力が高い
活動時間・睡眠
薄明薄暮性で明け方と夕方に活発。1日14〜16時間眠る
社会性・人との関係
本来は単独で狩る動物。縄張り意識が強く、多頭飼いは資源を分ける

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

慢性腎臓病

予兆高齢猫の最多疾患。多飲多尿・体重減少・毛づやが悪い・嘔吐・口臭。初期はほぼ無症状

予防7歳から年1〜2回の血液・尿検査。水飲み場を増やしウェットフードを併用。早期なら療法食で進行を遅らせる

下部尿路疾患

予兆頻繁にトイレに行く・少ししか出ない・血尿・トイレ外で排尿。オスの尿道閉塞は数時間で危険

予防トイレは頭数+1個で常に清潔。飲水を増やす。肥満とストレスを避ける。尿が出ない時は即受診

肥満・糖尿病

予兆肋骨が触れない・腹が垂れる。糖尿病は多飲多尿・食べるのに痩せる・後肢がかかとで歩く

予防避妊去勢後は食事量を1〜2割減らす。おやつは総量の1割まで。月1回体重を量り記録

歯周病・口内炎

予兆口臭・よだれ・片側で食べる・口を触ると怒る・食べたそうなのに食べない・歯ぐきの赤み

予防子猫期から歯みがきに慣らし週3回以上。3歳以上は年1回の口腔チェック。歯石は動物病院で除去

甲状腺機能亢進症

予兆10歳以上で食欲があるのに痩せる・落ち着きがない・夜鳴き・嘔吐・下痢・心拍が速い

予防高齢で食欲旺盛なのに痩せる場合は血液検査。治療で管理できるため早期発見が鍵

毛球症・便秘

予兆毛玉を頻繁に吐く・吐こうとして出ない・便が硬く小さい・トイレで長くいきむ

予防換毛期は毎日ブラッシング。毛玉ケア用フードや猫草。飲水量を増やし、3日便が出なければ受診

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

尿が出ない・トイレで鳴く

尿道閉塞の疑い。腹を押さず、最後の排尿時刻を確認して当日中、夜間でも即受診。オスは数時間で命に関わる

嘔吐・下痢が続く

1日3回以上吐く、血が混じる、ぐったりなら即受診。吐物や便を写真に撮り、水は少量ずつ与える

食欲がなく元気がない

24時間以上食べない場合は肝リピドーシスの危険があり受診。無理に食べさせず、体重と飲水量を記録

口を痛がり食べられない

口を無理にこじ開けない。ウェットフードを温めて置き、食べられなければ当日受診し口腔内を診てもらう

起こりやすい怪我と予防・応急処置

高所からの転落

予防窓・ベランダに転落防止ネット。網戸にはロック。高層階でも油断しない

応急処置動いていても内臓や骨盤の損傷があり得る。タオルで包みキャリーで水平に保ち当日受診

猫同士のけんか傷

予防外に出さない。多頭飼育は相性を見て隠れ場所と食器を分け、避妊去勢でけんかを減らす

応急処置咬み傷は数日後に膿む。傷を洗い、腫れ・熱感・元気消失があれば当日受診し抗生剤の相談

やけど

予防コンロ・ストーブに近づけない。こたつ・ホットカーペットの低温やけどに注意し出入り自由に

応急処置患部を流水で10分冷やす。氷は当てない。皮膚が赤い・毛が抜けるなら当日受診

爪のはがれ・折れ

予防2〜3週に1回爪を切る。カーテンやカーペットに爪が引っかかる環境を減らす

応急処置ガーゼで押さえて止血。爪が根元から取れた・腫れた場合は当日受診し感染予防

動物由来感染症(人にうつる病気)

猫ひっかき病

感染経路ひっかき傷・咬傷(ノミが媒介する菌)

予防通年ノミ予防。傷はすぐ石けんと流水で洗う。リンパ節が腫れたら受診

パスツレラ症

感染経路咬傷・ひっかき傷・口移し

予防口移しをしない。傷が腫れる・発熱したら当日医療機関へ

トキソプラズマ症

感染経路便中のオーシスト・生肉

予防トイレは毎日掃除。妊婦は手袋を使うか処理を避ける。生肉を与えない

回虫症

感染経路便中の虫卵が手や砂場から口に

予防子猫は駆虫を受ける。トイレ掃除後の手洗い。年1回の便検査

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • 総合栄養食を1日2〜3回、パッケージ量より少なめから調整
  • 避妊去勢後は専用フードか量を1〜2割減らす
  • 7歳以降はシニア用、腎臓病があれば療法食へ

  • 静かな場所に複数の水飲み場。毎日交換
  • ウェットフードや給水器で飲水量を増やす

与えてはいけないもの

  • ネギ類・チョコレート・ブドウ・アルコール
  • ユリ科植物(花粉・花瓶の水も腎不全の原因)
  • 人の食べ物・煮干しや刺身の多量(尿石・ビタミン欠乏)

おもちゃ・遊び

  • 猫じゃらしで1日2回、10〜15分の狩り遊び
  • 爪とぎは複数設置し、壁や家具から気をそらす
  • ひも・輪ゴム・ビニールは遊んだ後に片づける

巣・寝床・隠れ家

  • 高い所と隠れられる箱を用意し逃げ場を作る
  • 高齢猫は段差の少ない温かいベッド

床材・トイレ

  • トイレは頭数+1個、猫の体長1.5倍以上の広さ
  • 砂は急に変えず、少しずつ混ぜて移行
  • 排泄物は毎日除去し、月1回丸洗い

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

スチール製2〜3段ケージ。部屋飼いが基本で来客・療養時に使用

大きさ・広さ

幅90×奥行60×高さ120cm以上

配置・レイアウト

  • 下段にトイレ、中段に食器、上段にベッド
  • 水は食器・トイレから離して置く
  • 扉は二重ロックで脱走防止

設置場所の注意

  • 直射日光・エアコンの風が直接当たらない場所
  • 家族が見える静かな壁際に設置

運動・部屋んぽ・散歩

  • 完全室内飼育。交通事故・感染症・けんかを防ぐ
  • キャットタワーで上下運動できる環境に
  • 1日2回のおもちゃ遊びで肥満とストレスを予防

温湿度管理

適温20〜28℃。高齢猫は寒さに弱いので冬は暖かく

適湿度40〜60%。梅雨はカビ・皮膚病予防に除湿

夏・冬の対策

  • 夏はエアコン28℃以下で常時運転、水を複数箇所に
  • 冬は暖房器具の低温やけどと乾燥に注意

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

2〜3週間に1回。血管の手前2mmで切る。嫌がるなら1本ずつ数日に分けて切る

ブラッシング・皮膚被毛ケア

短毛種は週2〜3回、換毛期(春・秋)は毎日。抜け毛と毛球症を減らす

その他のケア

歯みがきを週3回以上。耳は汚れがあれば拭く。7歳以降は年1〜2回の健診と血液・尿検査

外敵からの保護

  • 窓・ベランダに脱走防止ネットと網戸ロック
  • 犬など他のペットとは慣れるまで柵で分ける
  • 蚊が媒介するフィラリアは予防薬を獣医師と相談

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

ひも・輪ゴム・ヘアゴム・おもちゃの小片を飲み込みやすい。吐く・食べないなら無理に吐かせず受診。口や肛門から出たひもは引っ張らない

踏みつけ

足元にまとわりつく癖があるので歩く前に位置を確認。踏んだ後に足を引きずる・触ると怒るなら当日受診

挟まれ

ドア・引き戸に尾や足を挟みやすい。ドアストッパーを使う。尾が垂れたまま・排尿できないなら即受診

落下・転落

窓・ベランダからの転落が最多。網戸ロックと転落防止ネット。落ちた後は元気でも内臓損傷の可能性があり当日受診

逸走・脱走

玄関に二重扉。マイクロチップと迷子札を装着。逃げたら家の周囲50m以内を夜間に静かに探し、使用済みトイレ砂を玄関先に置く

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 手を引き抜く(傷が深く裂ける)
  • 大声を出す・叩く(さらに興奮して噛み続ける)

安全な引き離しの手順

  1. 動きを止め、噛まれた手を猫の方へ軽く押し込む
  2. もう一方の手でタオルや毛布を猫の頭にかぶせる
  3. 猫が力を緩めた瞬間に手を離す
  4. 別室に移し、30分以上そっとしておく

引き離した後の処置

傷を流水で5分以上洗い消毒。腫れ・熱感・痛みが出たら当日中に医療機関へ

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • 尿が出ない(特にオス)
  • 口を開けて呼吸・舌が紫
  • けいれん・意識がない・高所から転落
  • ぐったりして体が冷たい

当日中に受診

  • 24時間以上食べない
  • 1日3回以上の嘔吐や血尿・血便
  • 足を引きずる・触ると激しく怒る

受診時に伝えること・持ち物

年齢・避妊去勢の有無・既往歴、いつから何が起きたか、吐物や尿の写真、ワクチン歴

意識・呼吸・心拍の確認

  • 名前を呼び体をつつく。反応なしは意識なし
  • 胸の動きを見る。正常呼吸は1分に20〜30回
  • 後肢の内股で脈を触れる。正常は1分120〜180回

蘇生の手順

  1. 硬い台に右側を下に寝かせ、首を伸ばす
  2. 肘の後ろの胸を片手で挟み1秒に2回圧迫
  3. 30回圧迫後、口を閉じて鼻から2回息を吹き込む
  4. 2分ごとに脈を確認し受診まで続ける

止血

  • 清潔なガーゼで5分以上強く押さえる
  • 足先の出血はガーゼの上から包帯で圧迫
  • 爪の出血は片栗粉や止血剤を押し当てる

搬送方法

  • キャリーにタオルを敷き、暗くして保温
  • 呼吸が苦しそうなら伏せの姿勢のまま運ぶ

ケースメソッドで学ぶ

ケースメソッド(状況予測シナリオ 50問)

猫(ミックス)に起こりうる病気・怪我・事故を想定した4択問題。解答・解説・課題と改善案付き。

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