小型インコ
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鳥類

小型インコ

セキセイインコ・マメルリハ・サザナミインコなど

最重要:小鳥は不調を隠す。膨らんで動かなければ即保温・受診

基本情報

寿命
7〜12年(適切な飼育で15年以上も)
体重
セキセイ30〜40g、マメルリハ25〜35g
性格
好奇心旺盛で人によく慣れる。おしゃべりや芸も
飼育難易度
低〜中(発情管理・温度管理・毎日の体重測定)
法規制
動物愛護管理法。野鳥ではないため鳥獣保護法対象外
最重要ポイント
小鳥は不調を隠す。膨らんで動かなければ即保温・受診

生態と特徴

体の特徴
体長18〜20cm・30〜40g。セキセイは嘴上のろう膜の色で雌雄が分かる。骨は軽く中空で気嚢で呼吸を補う
原産地・分布
セキセイはオーストラリア内陸部、マメルリハは南米北西部
野生での生息環境
乾燥した草原や疎林。水場の近くで暮らし、樹洞に営巣
活動時間・睡眠
昼行性。日の出とともに活動し、夜は10〜12時間眠る
社会性・人との関係
大群で暮らす社会性の高い鳥。飼い主を群れの仲間とみなす

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

卵詰まり(卵塞)

予兆メスがお尻を膨らませて床でうずくまる、いきむ、呼吸が速い、片足を引きずる

予防発情を抑える(日照12時間以内・巣材撤去・過剰な撫でを控える)。カルシウム補給

メガバクテリア症

予兆食べているのに痩せる、未消化の種が便に混じる、嘔吐、黒色便、元気消失

予防迎え入れ時に糞便検査。成鳥になる前の駆除治療。他の鳥との食器共有を避ける

そのう炎

予兆頻繁な嘔吐や首を振って餌を飛ばす、口臭、そのうが腫れる、食欲低下

予防餌・水は毎日交換、食器を清潔に。挿し餌は適温で。古い餌や傷んだ野菜を与えない

腫瘍(精巣・腎臓)

予兆ロウ膜(鼻の上)の色が変わる、片足が麻痺して止まり木から落ちる、腹部が膨らむ

予防セキセイに多い。発情抑制と適正体重の維持。半年ごとの健康診断で早期発見

肥満・脂肪肝

予兆胸の筋肉より脂肪が多く胸骨が触れない、飛ぶとすぐ息切れ、嘴が伸びる、黄色い腹部

予防毎朝の体重測定。シード中心をペレットに切替、給餌量を計量。日中の放鳥で運動

疥癬(トリヒゼンダニ)

予兆嘴や足、目の周りが白くカサカサして厚くなる、嘴が変形して伸びる、痒がる

予防感染鳥との接触を避ける。迎え入れ時に検査。嘴や足の異常を毎日観察

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

膨らんで動かない

ケージを28〜30℃に保温(ヒーター+カバー)、餌と水を床に置き、当日中に受診。保温で改善しても必ず診察を

卵が出ない・いきむ

30℃に保温し湿度を上げ、暗く静かにして数時間待つ。お腹を押さない。出なければ夜間でも受診

嘔吐が続く

餌を撤去せず保温。吐物の付いた新聞紙をそのまま持参し当日中に受診。首振り嘔吐か区別して伝える

けいれん・ふらつき

止まり木を外し床を柔らかく、暗く保温して安静。中毒(金属・観葉植物)の可能性も伝えて至急受診

起こりやすい怪我と予防・応急処置

骨折(翼・脚)

予防放鳥中は窓を閉めカーテンを引く。ケージ内で暴れる原因(夜間の物音)を除く

応急処置翼が下がる、脚が変な方向なら触らず小さな箱に入れ暗く保温し当日受診。自分で固定しない

爪や嘴の出血

予防爪切りは血管の手前で。布製のほつれ糸に爪が引っかからないよう注意

応急処置清潔なガーゼで数分圧迫、止血剤(小動物用)や片栗粉を押し当てる。止まらなければ受診

熱傷・熱湯

予防放鳥中は調理・湯沸かし・アイロンを止める。熱い飲み物を出しっぱなしにしない

応急処置患部を室温の水でやさしく冷やし、油や薬を塗らず保温して当日受診。呼吸が荒ければ至急

衝突・打撲

予防窓ガラス・鏡に目印を貼る。家具の隙間・水槽・便器のふたは閉めておく

応急処置暗く静かな箱で保温し30分様子見。ふらつき・出血・傾きがあれば即受診。頭部打撲は当日受診

動物由来感染症(人にうつる病気)

オウム病

感染経路乾燥した糞や羽の粉を吸い込む、口移し

予防掃除はマスクと霧吹きで湿らせ舞い上げない。口移し禁止。発熱・咳は医師にペット鳥を申告

クリプトコックス症

感染経路糞に生えたカビの胞子の吸入

予防糞を毎日除去し湿った場所を作らない。免疫力の低い人は掃除を避ける

サルモネラ症

感染経路糞や食器に触れた手を介して経口

予防世話の後は必ず手洗い。台所で食器を洗う際はシンクを消毒

鳥アレルギー・過敏性肺炎

感染経路羽の粉(脂粉)や糞の粉塵の吸入

予防空気清浄機・換気・こまめな掃除。長引く咳は早めに医師に相談

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • 総合栄養ペレットを主食に(体重の約10%を目安)
  • シードならボレー粉・青菜・ビタミン剤を併用
  • 小松菜・豆苗など青菜を毎日少量、朝夕2回給餌

  • 毎日朝に交換、夏は1日2回。飲水量の急変は要注意
  • 水入れは餌や糞が入らない位置に。ボトル併用も可

与えてはいけないもの

  • アボカド・チョコ・ネギ類・果物の種は中毒
  • 人の食べ物・塩分・アルコール・カフェイン
  • テフロンの空焚き煙は数分で死亡

おもちゃ・遊び

  • かじれる木製・紙製のおもちゃ、ブランコ、鈴
  • 麻ひも製は足指に絡むほつれに注意し定期交換
  • 鏡は発情や依存を招くため常設しない

巣・寝床・隠れ家

  • 巣箱・つぼ巣は繁殖時以外は入れない(発情を防ぐ)
  • 自然木の止まり木を太さ違いで2〜3本

床材・トイレ

  • 底網の下に新聞紙・キッチンペーパーを毎日交換
  • 底網は週1回洗い、糞の状態を毎日確認
  • 砂・ペットシーツ(かじると危険)は使わない

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

金属メッキ製で錆・塗装はがれのないもの。亜鉛・鉛は中毒に注意

大きさ・広さ

幅35〜45cm以上の角型。1羽1ケージが基本

配置・レイアウト

  • 止まり木は糞が餌に落ちない高さ違いに配置
  • 餌・水は止まり木の近く、糞が入らない位置
  • 夜はカバーをかけ12時間以上の暗い休息

設置場所の注意

  • 台所(調理煙)と直射日光・エアコンの風を避ける
  • 人の目線の高さで、壁を背にして安心できる場所

運動・部屋んぽ・散歩

  • 1日30分〜1時間の放鳥。必ず窓・扉を閉め在室で見守る
  • 放鳥前に鍋・水・観葉植物・小物を片付ける
  • 発情期は放鳥時間を短めに、暗い場所への潜り込みを止める

温湿度管理

適温25〜28℃(幼鳥・病鳥・老鳥は28〜30℃)

適湿度50〜60%。冬の乾燥は加湿器で補う

夏・冬の対策

  • 夏:直射日光を避け28℃以下、水は腐りやすいので交換
  • 冬:ペットヒーター+温度計、カバーで保温。エアコン風は直撃させない

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

伸びたら血管を透かして先端だけ切る。不安なら動物病院で。出血時は圧迫と止血剤

ブラッシング・皮膚被毛ケア

不要。換羽期は羽を乱さないよう、発生した粉は霧吹き掃除。羽の異常な抜けは受診

その他のケア

週2〜3回の水浴び(常温)。嘴は自然摩耗、伸びすぎは肝臓や疥癬のサインとして受診

外敵からの保護

  • 猫・犬・フェレットと同室で放鳥しない。ケージも手の届かない場所へ
  • 窓際はカラス・ヘビの侵入と外への逸走に注意
  • 蚊は鳥ポックスを媒介。網戸・蚊帳で防ぐ

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

金属片・ビーズ・糸・輪ゴム・釘は誤飲すると重金属中毒や腸閉塞。放鳥前に小物を片付け、飲み込んだら至急受診

踏みつけ

床を歩く習性があるため足元に来る。歩く時はすり足で、放鳥中は座らず立ち上がる時は必ず鳥の位置を確認

挟まれ

ドアの開閉・引き戸・クッションの下敷きで圧死事故が多い。放鳥中はドアを開閉しない、鳥がどこにいるか常に把握

落下・転落

クリッピングした鳥は落下で胸を打つ。肥満鳥も落ちやすい。床にラグを敷き、高い所から飛ばせない。落ちて動かなければ即受診

逸走・脱走

窓・玄関は必ず閉める。逃げたら大声で名前を呼び、ケージを外に置いて呼び戻す。警察・保健所・SNSで捜索し迷子届を出す

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 手を振り払う・叩く(骨折や恐怖心の原因)
  • 大声で叱る、指をつつかれても引き抜く

安全な引き離しの手順

  1. 動きを止め息を吐きながら手の力を抜く
  2. 反対の手で嘴の付け根をそっと押し口を開く
  3. ケージに戻し、しばらく静かに距離を置く
  4. 噛む原因(発情・恐怖・縄張り)を見直す

引き離した後の処置

傷は流水で洗い消毒。腫れ・発熱が出れば皮膚科受診。発情期の攻撃は受診で相談

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • 開口呼吸・尾を大きく振る呼吸
  • 床に落ちてうずくまり動かない
  • 卵詰まりが疑われ数時間出ない
  • 出血が止まらない・けいれん

当日中に受診

  • 食欲低下・体重が5%以上減少
  • 嘔吐や便の異常が半日以上続く
  • 片足の麻痺・止まり木から落ちる

受診時に伝えること・持ち物

体重の記録、便のついた新聞紙、いつからの症状、餌の種類。小鳥診療可の病院か事前確認

意識・呼吸・心拍の確認

  • 呼吸:胸が上下しているか、開口・尾振りの有無
  • 心拍:胸に指を当て非常に速い振動を感じるか
  • 意識:名前を呼ぶ・触れて反応、目を開けるか

蘇生の手順

  1. 小鳥に心臓マッサージは不可。まず28〜30℃に保温
  2. 小さな箱に入れ暗く静かに、酸素室があれば使用
  3. 嘴の先だけをタオルでそっと拭き気道を確保
  4. 上記をしながら夜間救急に電話し即搬送

止血

  • 清潔なガーゼで患部を数分圧迫
  • 爪・羽根軸の出血は止血剤か片栗粉を押し当てる
  • 流血が続く、全身に広がる場合は圧迫しながら搬送

搬送方法

  • 小さなプラケースや箱にタオルを敷きカイロで保温
  • 暗く静かに、揺らさず、車内の冷暖房を直接当てない

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