リス
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小動物(哺乳類)

リス

シマリス・ジリス(プレーリードッグ含む)など

最重要:秋の「タイガー期」は素手で触らず接触を減らす

基本情報

寿命
シマリス6〜10年、プレーリードッグ8〜10年
体重
シマリス80〜130g、プレーリードッグ1〜1.5kg
性格
俊敏で警戒心が強い。秋に攻撃的になる個体も
飼育難易度
中〜高(脱走・咬傷・秋の気性変化)
法規制
プレーリードッグは感染症法で輸入禁止。愛護法遵守
最重要ポイント
秋の「タイガー期」は素手で触らず接触を減らす

生態と特徴

体の特徴
シマリスは頬袋に餌を貯め、プレーリードッグは太い体と短い尾。共に前歯が伸び続ける
原産地・分布
シマリスはアジア北部、プレーリードッグは北米平原
野生での生息環境
シマリスは森林の地中巣穴、プレーリードッグは草原の巣穴
活動時間・睡眠
昼行性。シマリスは野生では冬眠し、秋に貯食で活発化
社会性・人との関係
シマリスは単独で縄張り性、プレーリードッグは家族群で暮らす

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

不正咬合

予兆よだれ・硬い物を食べない・前歯が伸びて口が閉じない・体重減少

予防かじり木や殻付きの種子で歯を摩耗させる。月1回前歯の長さを確認

熱中症

予兆ぐったり横になる・呼吸が速い・よだれ・体が熱い・けいれん

予防室温28℃以下を保つ。直射日光を避け夏は冷却プレートを設置

低体温・擬似冬眠

予兆冬に体が冷たく丸まって動かない・呼吸が浅い・反応が鈍い

予防冬は室温20℃以上を維持。ケージ内にペットヒーターを設置

代謝性骨疾患

予兆後肢のふらつき・骨折しやすい・歩き方がおかしい・食欲不振

予防ひまわりの種偏重を避け専用ペレットを主食に。日光浴かカルシウム補給

腸炎・下痢

予兆軟便・水様便・お尻が汚れる・食欲低下・体重減少・脱水

予防生野菜・果物は少量に。床材を清潔に保ち急な食事変更をしない

皮膚炎・脱毛

予兆かゆがる・フケ・部分的な脱毛・皮膚の赤み・かさぶた

予防床材を週1回以上全交換。多湿を避け、ダニは動物病院で検査

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

冬に冷たく動かない

手やタオルで包み、ゆっくり30分以上かけて温める。急激な加温は不可。動かなければ即受診

夏にぐったり

涼しい部屋へ移し、濡れタオルで体を包む。氷は当てない。回復しても当日中に受診

下痢が続く

生野菜・果物を中止しペレットと水のみに。便を写真に撮り、翌日も続くか血便なら当日受診

頬袋が戻らない

無理に押し出さない。異物や膿の可能性があるため、食事は柔らかい物にして当日受診

起こりやすい怪我と予防・応急処置

骨折・脱臼

予防ケージの金網の隙間に足が入らない床にする。高い場所からの落下防止

応急処置触らず小さな箱に入れ暗く静かにする。添え木は不要。当日中に受診

尾の皮膚剥離

予防尾を絶対につかまない。捕まえる時は体全体をタオルで包む

応急処置剥けた皮膚は戻さず出血部を清潔なガーゼで押さえ、当日受診。壊死すれば切除

爪の折れ・出血

予防布製ハンモックのほつれた糸を除去。爪は定期的に切る

応急処置ガーゼで数分圧迫止血。止まらない・足を着かない場合は当日受診

咬み傷(同居個体)

予防成体のシマリスは単独飼育が基本。発情期・秋は必ず分ける

応急処置傷を洗い、膿や腫れが出たら受診。深い傷は当日中に受診し抗生剤を相談

動物由来感染症(人にうつる病気)

サルモネラ症

感染経路糞尿に触れた手からの経口感染

予防世話の後は必ず手洗い。ケージ掃除後に食事をしない

皮膚糸状菌症

感染経路接触(脱毛部・毛・床材)

予防脱毛やフケを見たら検査。掃除は手袋を着用

レプトスピラ症

感染経路尿に汚染された水や床材との接触

予防尿で濡れた床材はすぐ交換。傷のある手で触らない

野兎病・ペスト

感染経路野生ジリスのノミ・咬傷(輸入禁止の理由)

予防野生の個体に触れない。密輸個体を購入しない

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • シマリス・プレーリー用ペレットを主食に1日1〜2回
  • 副食は牧草(プレーリードッグは主食)・少量の野菜
  • 種子・ナッツは1日数粒のおやつ程度

  • 給水ボトルで毎日交換。ボトルの詰まりを毎日確認
  • ボトルが使えない個体は重い陶器の皿を併用

与えてはいけないもの

  • チョコ・ネギ類・アボカド・生の豆
  • 人間の菓子・味付きナッツ・パン
  • アーモンドの与えすぎ、ひまわりの種の偏重

おもちゃ・遊び

  • かじり木・殻付きクルミなど歯を使う物
  • 枝や太いロープで上下運動できる足場
  • 回し車はシマリスのみ。直径20cm以上の面状

巣・寝床・隠れ家

  • 木製巣箱を高い位置に設置。出入口は体に合う大きさ
  • プレーリードッグは巣穴代わりの暗いトンネルや箱

床材・トイレ

  • 広葉樹チップまたは紙製床材を厚めに
  • 針葉樹(スギ・マツ)チップは避ける
  • 綿・化繊の巣材は指に絡むため使わない

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

金網の高さのあるケージ。網目1.5cm以下で脱走を防ぐ

大きさ・広さ

シマリスは高さ80cm以上。プレーリーは幅80cm以上

配置・レイアウト

  • 高低差のある足場と巣箱を上部に
  • 床は金網でなくトレー+床材
  • 餌皿・給水ボトルは巣箱から離す

設置場所の注意

  • 直射日光・エアコンの風が直接当たらない場所
  • 犬猫の視線が届かず、静かで人が通りすぎない場所

運動・部屋んぽ・散歩

  • 部屋んぽは窓・ドアを閉め、隙間を塞いでから
  • 1日30〜60分。目を離さず、家具の裏に入らせない
  • プレーリードッグは床で走らせ、高所には登らせない

温湿度管理

適温20〜26℃。18℃未満で擬似冬眠、28℃超で熱中症

適湿度40〜60%。多湿は皮膚病、乾燥は呼吸器に悪い

夏・冬の対策

  • 夏:エアコン管理と大理石・アルミの冷却プレート
  • 冬:ヒーターと巣箱に保温材。急な冷え込みに注意

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

月1回。タオルで包み先端のみ切る。難しければ動物病院で

ブラッシング・皮膚被毛ケア

換毛期に柔らかいブラシで軽く。砂浴びは不要だが日光浴を

その他のケア

前歯の長さ・色を月1回確認。オレンジ色が正常、白は異常

外敵からの保護

  • 犬・猫・フェレットとは同じ部屋に置かない
  • ベランダに出さない。カラス・ヘビが狙う
  • 夏は蚊・ダニ対策。ケージに防虫網をかける

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

綿・糸・ビニールを頬袋に詰める。巣材は紙製に限定し、部屋んぽ中は小物を片付ける

踏みつけ

足元を高速で走るため、部屋んぽ中はすり足で歩く。ソファの下や座布団の下に潜っていないか確認

挟まれ

ドアの開閉時に挟まれる事故が多い。部屋んぽ中はドアを開閉せず、引き出しも閉め切る

落下・転落

カーテンを登り落下する。落下後に動かない・足を引きずる・鼻血があれば当日受診

逸走・脱走

網目の隙間・ドアの開閉時に脱走。逃げたら部屋を閉め、巣箱と好物を置いた開放ケージで夜に回収

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 引き抜く、振り払う。歯が折れ傷が深くなる
  • 大声を出す、叩く。パニックで噛み直す

安全な引き離しの手順

  1. 動きを止め、相手が離すのを数秒待つ
  2. 離さなければ布やケージに向けて体を下ろす
  3. 口元に息を吹きかけるか床に足を着かせる
  4. 離れたらすぐ巣箱へ入れ、しばらく触らない

引き離した後の処置

流水で5分洗い消毒。腫れ・熱・化膿があれば人の病院へ。破傷風も相談

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • 冷たく反応がない・呼吸が浅い
  • けいれん・体を反らせる
  • 出血が止まらない・足がぶら下がる
  • 呼吸が速く口を開けて呼吸

当日中に受診

  • 半日以上食べない・便が出ない
  • 頬袋が腫れたまま・口が閉じない
  • 落下後に動きがおかしい

受診時に伝えること・持ち物

種類・年齢・食事内容・便の写真・体重の変化。落下や咬傷の状況

意識・呼吸・心拍の確認

  • 呼吸:胸の動き。正常は毎分60〜100回
  • 心拍:胸に指を当て確認。毎分200〜300回
  • 意識:名前を呼び体に触れて反応を見る

蘇生の手順

  1. 小さな体は損傷リスクが高く搬送優先
  2. 呼吸停止なら鼻と口を布で覆い軽く息を
  3. 心停止なら胸を親指で毎分200回程度圧迫
  4. 1分続けて反応なければ搬送しつつ継続

止血

  • 清潔なガーゼで5分間押さえる
  • 尾・足の出血は付け根を軽く圧迫
  • 止まらなければ押さえたまま搬送

搬送方法

  • 小箱に布を敷きカイロは箱の外側に貼る
  • 暗く静かにし、揺らさず車で搬送

ケースメソッドで学ぶ

ケースメソッド(状況予測シナリオ 50問)

リスに起こりうる病気・怪我・事故を想定した4択問題。解答・解説・課題と改善案付き。

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