基本情報
- 寿命
- 20〜30年(適切な飼育で30年超も)
- 体重
- 100〜130g(体長約30cm)
- 性格
- 陽気で甘えん坊、遊び好き。鳴き声が非常に大きい
- 飼育難易度
- 高(大音量の鳴き声・長寿・構ってほしがる)
- 法規制
- 動物愛護管理法。ワシントン条約附属書Ⅱで輸入は許可制
- 最重要ポイント
- 鳴き声は集合住宅では深刻。迎える前に音量を確認
生態と特徴
- 体の特徴
- 体長約30cm。黄〜橙の鮮やかな羽色で雌雄同色。尾が長く、飛翔力が強い
- 原産地・分布
- 南米北東部(ブラジル北部・ガイアナ・スリナムなど)
- 野生での生息環境
- サバンナや乾燥林、ヤシの生える疎林。乾季には果実を求めて移動
- 活動時間・睡眠
- 昼行性。朝夕に群れで鳴き交わし採食、日中は樹陰で休む
- 社会性・人との関係
- 20〜30羽の群れで暮らす。飼い主をパートナーとして常に一緒にいたがる
特徴的な行動・習性
- 仰向けに寝転んだり、ひっくり返って遊ぶ癖がある
- 興奮や寂しさで甲高い声を連続して出し、朝夕に特に大きい
- 好奇心が強く、紙・布・小物を何でもかじって試す
かかりやすい病気と予兆の見方・予防
コニュア出血症候群
予兆鼻や口からの出血、羽軸の出血、血便、ぐったり、繰り返す鼻血
予防ビタミンK・カルシウムを含む総合ペレットを主食に。種子だけの食事を避ける
毛引き・羽咬
予兆胸や脇の羽が抜けて皮膚が見える、羽軸をかじり折る、羽が汚れ乱れる
予防1日1〜2時間の放鳥と遊び相手になる時間を確保。フォージングで退屈を防ぐ
慢性発情・卵詰まり
予兆尻を擦りつける、紙を細く裂いて巣作り、腹が膨らみ力む、床でうずくまる
予防日照を10時間以内に。巣箱・暗がりを与えず、背中や腰を撫でない
アスペルギルス症
予兆開口呼吸、声がかすれる・出なくなる、尾を上下させて呼吸、体重減少
予防床材・餌のカビを防ぐ。ケージ周囲を乾燥させ毎日換気、古い種子は捨てる
オウム病
予兆黄緑色の便、目や鼻の分泌物、羽を膨らませる、食欲不振
予防迎える前に検査を受ける。新しい鳥は数週間別室で隔離してから同居
PBFD(嘴羽病)
予兆抜けた羽が生え変わらない、羽軸の変形、嘴が伸びて脆くなる
予防迎える前に遺伝子検査。他の鳥と器具を共有しない、イベントで接触させない
病気の予兆チェックリスト
毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。
病気の応急処置
鼻や羽軸から出血
暗く静かな箱に入れ安静。羽軸なら根元を清潔なガーゼで圧迫。出血が繰り返す・続く場合は即受診
羽を抜く・自分をかじる
皮膚に傷や出血があれば当日受診。叱らず、放鳥時間と遊びを増やし原因を探る
腹が膨らみ力んで動かない
卵詰まりを疑い30℃に保温、暗く静かにして床に水と餌を置く。2時間改善なければ即受診
声がかすれる・開口呼吸
加湿と保温をし、羽粉やカビ臭のある床材を除く。呼吸器病の恐れがあり当日中に受診
起こりやすい怪我と予防・応急処置
踏みつけ・圧迫
予防床で仰向け遊びをする癖がある。放鳥中は足元を見て歩き、座る前に布の下を確認
応急処置触らず小箱に入れ暗く保温。呼吸が荒い・脚が動かない・出血があれば即受診
翼・脚の骨折
予防放鳥前にカーテンを閉め鏡を隠す。扇風機・ファンヒーターは止める
応急処置固定を試みず小箱に入れて暗く保温。翼や脚が垂れていれば当日中に受診
嘴・爪の出血
予防ケージの隙間・ささくれをなくす。爪切りは血管の手前のみで止める
応急処置止血剤か片栗粉を押し当て数分圧迫。止まらない・何度も出血する時は即受診
熱傷・感電
予防放鳥中は調理せず、コードは配線カバーに通す。熱い飲み物を置かない
応急処置患部を常温の水で数分冷やし、薬や油は塗らない。感電は見た目が軽くても即受診
動物由来感染症(人にうつる病気)
オウム病
感染経路乾いた糞や羽粉の吸入、口移し
予防掃除前に霧吹きで湿らせる。口移しをしない。発熱や咳が続けば医師に伝える
サルモネラ症
感染経路糞に汚れた手・器具からの経口感染
予防世話の後は手洗い。食器と鳥の器を分けて洗う。幼児に世話をさせない
カンピロバクター症
感染経路糞や汚れた水入れからの経口感染
予防水入れ・餌入れは毎日洗い乾かす。台所に鳥を入れない
鳥関連過敏性肺炎
感染経路羽粉・乾いた糞の粉塵を長期間吸入
予防毎日の掃除と換気、空気清浄機を使う。咳や息切れが続けば鳥の飼育を医師に伝える
飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材
餌
- 総合栄養ペレットを主食に、体重の10〜15%を1日2回
- ビタミンK・カルシウム源に小松菜・ブロッコリーを毎日
- 果物・種子はご褒美程度、放鳥後のフォージングで与える
水
- 新鮮な水を1日2回交換、汚れたらその都度替える
- 水浴び用の水は別に用意し、飲み水と分ける
与えてはいけないもの
- アボカド・チョコレート・ネギ類・カフェイン・アルコール
- 果物の種(りんご・さくらんぼ・桃)・生の豆類
- 塩分の多い人の食べ物・ヒマワリの種主体の食事
おもちゃ・遊び
- かじって壊せる柔らかい木・紙・ヤシの葉のおもちゃ
- 餌を隠せるフォージングトイで頭を使わせる
- ロープ・ブランコ・ベルなど毎週入れ替えて飽きさせない
巣・寝床・隠れ家
- 巣箱・布のテントは発情を促すため通常は入れない
- 夜はケージカバーで暗くし10〜12時間休ませる
床材・トイレ
- ケージ底は新聞紙・ペットシーツで毎日交換
- 木くず・砂はカビと誤食の原因になるため使わない
- 金網は爪や脚を挟むため目の細かいものか取り外す
飼養環境:ケージ・運動・温湿度
ケージ・ハウスの素材
ステンレスか安全塗装の金属。亜鉛めっき・錆・塗装剥がれは不可
大きさ・広さ
幅60×奥行45×高さ60cm以上。網目は2cm以下で頭が抜けない幅
配置・レイアウト
- 止まり木は太さ違いの天然木を高さを変えて複数
- 餌・水入れは止まり木の便が落ちない位置に
- かじれるおもちゃを上部に、床は遊べる空間を残す
設置場所の注意
- 台所から離す(フッ素樹脂加工の煙は致死的)
- 家族が見える明るい部屋。窓際・エアコンの風は避ける
運動・部屋んぽ・散歩
- 放鳥は1日1〜2時間。窓・鏡を覆い、ドア・引き出しを閉めてから
- 床で仰向けに遊ぶので家族に声をかけ、歩く時は足元を確認
- 放鳥中は目を離さず、小物・電池・観葉植物を片付けておく
温湿度管理
適温22〜28℃。15℃以下や急な冷え込みは避ける
適湿度50〜60%。乾燥期は加湿器か霧吹きで補う
夏・冬の対策
- 夏:直射日光を避け、エアコンで28℃以下に。水浴びで体温調整
- 冬:ペットヒーター+温度計、夜はカバーをかけ保温
グルーミングと外敵からの保護
爪切り
天然木の止まり木で自然に削れる。伸びたら血管の手前で少しずつ切る。不安なら病院で
ブラッシング・皮膚被毛ケア
ブラッシング不要。週2〜3回の水浴びか霧吹きで羽を清潔に。換羽期は毛引きと区別する
その他のケア
嘴の伸びすぎ・欠けは受診。鼻孔のつまりや周囲の汚れを毎日確認。水浴び後は保温
外敵からの保護
- 犬・猫のいる部屋では放鳥しない。猫の唾液は致死的
- ベランダや屋外に出さない。カラス・猛禽が狙う
- 網戸を閉め、蚊や蝿が入らないようにする
飼養上の注意(事故防止)
異物誤飲
好奇心が強く電池・金属・ビーズ・糸をかじり飲む。放鳥前に床と机を片付ける。ぐったり・緑黒便なら金属中毒を疑い即受診
踏みつけ
床で仰向けに寝転がり布の下に潜る癖がある。放鳥中は歩く前・座る前に居場所を確認し、家族全員に声をかける
挟まれ
ドアの蝶番側やソファの隙間に入り込む。放鳥中はドアを固定し、ソファ・ベッド・引き出しの隙間に入れない
落下・転落
ケージ外で仰向け遊び中に滑落する。床にタオルを敷き、高所の止まり木は安定させる。落ちて片翼が下がれば当日受診
逸走・脱走
飛翔力が強く一度出ると遠くへ飛ぶ。放鳥時は窓を閉め家族に声かけ。逃げたらケージと好物を外に置き、鳴き声を頼りに探し警察・保護団体に連絡
噛みついた時の安全な引き離し方
やってはいけないこと
- 手を振り払う・引き抜く(傷が深くなる)
- 叩く・大声で叱る(恐怖で更に噛み、関係が壊れる)
安全な引き離しの手順
- 動きを止め、噛まれた手の力を抜いて静かにする
- 反対の手で嘴の上部をそっと押し下げ口を開く
- 口が開いた瞬間に手を離し、静かにケージへ戻す
- しばらく距離を置き、噛む原因(発情・恐怖・興奮)を見直す
引き離した後の処置
傷は流水で洗い消毒する。深い傷・腫れ・発熱があれば人の病院へ。噛みが続く時は鳥の病院で相談
救命救急マニュアル
今すぐ夜間救急へ(命に関わる)
- 鼻・口・羽軸からの出血が止まらない
- 開口呼吸・尾が上下する苦しそうな呼吸
- 踏まれた・挟まれた後に動けない・脚が垂れる
- フッ素樹脂の煙を吸った・電池や金属をかじった
当日中に受診
- 半日以上食べない・膨らんで動かない
- 腹が膨らみ力む・床にうずくまる
- 羽を抜き皮膚に傷や出血がある
受診時に伝えること・持ち物
主食の種類と量、便の写真、体重の推移、最後に食べた時刻、かじった物の現物、発情サインの有無を伝える
意識・呼吸・心拍の確認
- 呼吸:胸と尾の動き、開口呼吸の有無を見る
- 心拍:胸に指を当て非常に速い振動を感じるか
- 意識:名前を呼び、嘴や足に触れて反応を見る
蘇生の手順
- 心臓マッサージは骨折・内臓損傷のため不可
- 小箱に入れ28〜30℃に保温し、暗く静かに
- 意識があればぬるま湯を嘴の端に1滴ずつ
- 酸素室があれば使用し、電話して即搬送
止血
- 清潔なガーゼで患部を数分間圧迫する
- 爪・嘴・羽軸の出血は止血剤か片栗粉を押し当てる
- 止まらない・全身が弱る場合は圧迫したまま搬送
搬送方法
- 小さなキャリーや箱にタオルを敷き、カイロで保温
- 暗く静かに揺らさず、いつもの餌を少量持参する
ケースメソッドで学ぶ
