奇虫・その他
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昆虫・その他

奇虫・その他

タランチュラ・サソリ・ムカデ・ヤスデなど

最重要:毒種は輸入規制と危険性を確認。素手で扱わずピンセット管理

基本情報

寿命
タランチュラ雌10〜25年、サソリ3〜8年、ムカデ5年以上
体重
体長5〜30cm(脚を含む)
性格
基本は臆病だが防御で刺す・噛む。飼い慣れない
飼育難易度
高(毒・脱走・脱皮管理、診療施設が少ない)
法規制
特定動物指定なし。セアカゴケグモ等は特定外来生物で飼育禁止
最重要ポイント
毒種は輸入規制と危険性を確認。素手で扱わずピンセット管理

生態と特徴

体の特徴
タランチュラは腹の刺激毛を飛ばし牙に毒。サソリは尾の毒針。ムカデは顎肢に毒。ヤスデは無毒
原産地・分布
タランチュラは中南米・アジア・アフリカ。サソリ・ムカデは熱帯〜温帯の広域
野生での生息環境
熱帯雨林の地表や樹上、砂漠。ムカデ・ヤスデは湿った落ち葉の下
活動時間・睡眠
夜行性。日中は巣穴やシェルターに隠れ夜に獲物を待つ
社会性・人との関係
単独性で共食いする。同居させない。人には慣れない

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

脱皮不全

予兆脱皮が途中で止まる、脚が旧皮に残る、脱皮後に脚が曲がる

予防湿度を保ち水皿を常設。脱皮前(拒食・腹が黒ずむ)は絶対に触らない

脱水

予兆腹部がしぼむ、脚を体の下に折り曲げる(デスカール)

予防浅い水皿を常に置く。乾燥系でも霧吹きで一角を湿らせる

ダニ・線虫寄生

予兆口元に白い粒が群がる、口の周りが白くねばつく、拒食

予防食べ残しの餌は翌日必ず除去。床材を清潔に、過湿を避ける

落下による腹部破裂

予兆腹部から体液が漏れる、動かず脚を縮める

予防タランチュラは手に乗せない。ケースの高さは体長の1.5倍まで

餌昆虫による攻撃

予兆脱皮中に生きたコオロギにかじられ体に傷・体液漏れ

予防脱皮前は餌を入れず、食べない餌は数時間で取り出す

薬剤・農薬中毒

予兆急に痙攣・脚がばらばらに動く、ひっくり返る

予防殺虫剤・蚊取り線香・ノミ薬を同じ部屋で使わない。野外採集の餌も避ける

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

デスカール

脱水の疑い。ICU容器(湿らせたキッチンペーパー+浅い水)に移し、口元を水に近づける。数時間〜翌日で回復しなければ専門店・病院へ

脱皮不全

湿度を上げ暗くして触らない。数時間たっても旧皮が残る時のみ、湿らせた綿棒で軟化させ、無理に剥がさない

腹部の破裂

小さい傷は乾燥させて止血。動かせず流血続く時は流れを止める処置が必要、エキゾチック病院へ緊急連絡

薬剤曝露

すぐ清浄な別容器へ。床材を全交換し部屋を換気。痙攣が続けば回復困難、暗く静かにして見守る

起こりやすい怪我と予防・応急処置

落下による外骨格損傷

予防手に乗せない。移動はカップやピンセットで、低い位置で扱う

応急処置ICU容器で安静。傷口に何も塗らない。体液漏れが止まらなければ緊急受診

脚の欠損・自切

予防脚をつかまない。ピンセットで脚に触れない。ケース内の隙間を作らない

応急処置欠損部は次の脱皮で再生する。出血は自然に止まる、餌と水を近くに

餌昆虫のかじり傷

予防コオロギは食べなければ数時間で回収。脱皮前は給餌停止

応急処置傷を確認し、二次感染防止に床材を清潔に。餌昆虫は即除去

ケース内の挟まれ

予防フタ・給水器・シェルターに隙間を作らない。重い物を置かない

応急処置挟まった脚は引かず、物を静かに外す。脚の欠損なら次の脱皮を待つ

動物由来感染症(人にうつる病気)

刺咬による中毒

感染経路サソリの刺傷、ムカデ・タランチュラの咬傷

予防素手で扱わない。刺されたら流水で洗い医療機関へ

刺激毛による皮膚炎

感染経路新大陸タランチュラの腹部の毛が皮膚・目・鼻に

予防ケース内作業は手袋とゴーグル。目に入れば眼科へ

アナフィラキシー

感染経路刺咬・刺激毛によるアレルギー反応

予防呼吸困難・じんましんが出たらすぐ救急車

サルモネラ症

感染経路ケース・床材・餌昆虫から手経由で口へ

予防作業後の手洗い。餌昆虫の容器も清潔に

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • コオロギ・ゴキブリなど餌昆虫を週1〜2回、1〜2匹
  • 幼体は週2回、成体は10日に1回程度で十分
  • 食べ残しは翌日除去。脱皮前の拒食は正常

  • 浅い水皿を常設し2〜3日で交換。溺れないよう浅く
  • 乾燥系は水皿のみ、多湿系は霧吹きも併用

与えてはいけないもの

  • 野外採集の虫(農薬・寄生虫)
  • ネズミなど脊椎動物の餌(栄養過多・逆に噛まれる)
  • 大きすぎる餌(体の1/2以上)

おもちゃ・遊び

  • おもちゃは不要。床材を掘る・巣を張る行動が刺激
  • コルクや流木でシェルターと登り場を作る
  • ムカデ・ヤスデは潜れる深さの床材が最大の遊び

巣・寝床・隠れ家

  • コルクバーク・植木鉢のシェルターを必ず1個
  • 地中性タランチュラは深さ10cm以上の床材で穴掘り

床材・トイレ

  • ヤシガラ土・ピートモスを湿らせて敷く
  • 地上性は3〜5cm、地中性・ムカデは10cm以上
  • カビ・ダニが出たら全交換、月1回チェック

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

隙間のないプラ・アクリルケース、ロック付きフタ。通気は細かい穴のみ

大きさ・広さ

レッグスパンの2〜3倍の床面。高さは低く(樹上性は縦長)

配置・レイアウト

  • シェルターと水皿、隠れられる暗い一角
  • 落下防止に高さを抑え、鋭い装飾を置かない
  • 温度計・湿度計をケース内に

設置場所の注意

  • ロック付き。ムカデ・サソリは小さな隙間から脱走
  • 小児・他ペットが開けられない場所と施錠

運動・部屋んぽ・散歩

  • 散歩・ハンドリングは不要かつ危険。ケース内で完結
  • 夜行性のため夜に観察。昼間は動かなくて正常
  • 掃除はピンセットと長い道具で、個体を別容器に移してから

温湿度管理

適温22〜28℃。種により異なるが30℃超と15℃以下は危険

適湿度乾燥系50〜60%、多湿系70〜80%。種に合わせる

夏・冬の対策

  • 夏:直射日光厳禁、30℃超はエアコン管理
  • 冬:パネルヒーターをケース側面に。全面加温は避ける

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

爪切り不要。代替は脱皮管理:湿度確保・給餌停止・脱皮後1週間は餌を与えない

ブラッシング・皮膚被毛ケア

被毛ケア不要。刺激毛が抜けた腹部は次の脱皮で戻る。体を拭かない

その他のケア

水皿・ピンセットは週1回洗浄。脱皮殻は翌日回収。給餌後の残骸は即除去

外敵からの保護

  • 猫・犬がケースを倒したり手を入れたりしない場所に
  • アリの侵入で殺されることがある。脚に防蟻対策
  • 餌昆虫が逆に捕食者になる。食べ残しは即回収

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

個体が床材の異物(ビニール・接着剤)を口にしないよう無塗装の用品を。人の幼児がケースに手を入れないよう施錠

踏みつけ

脱走個体を踏む事故と刺咬事故。床に見つけても素手で触らず、カップとはがきでかぶせて回収

挟まれ

フタや扉で脚・腹部を挟むと体液漏れで致命的。個体の位置を確認してから開閉する

落下・転落

タランチュラは30cmの落下でも腹部が割れて死亡する。ハンドリングしない。ケースは低い安定した台に

逸走・脱走

脱走は毒の危険が家族に及ぶ。ロック必須、脱走したら部屋を閉め切り、暗い隅・靴・布団を捜索。見つけたらカップで回収

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 払いのける・つかんで引き剥がさない(毒が深く入る)
  • 傷口を切る・口で吸う・縛らない

安全な引き離しの手順

  1. 動かず、個体が自分で離れるのを待つ
  2. 離れない時は息を吹きかけるか台の上に降ろす
  3. 個体をカップでかぶせてケースに戻す
  4. 傷を流水と石けんで洗い冷やす

引き離した後の処置

サソリ・ムカデ・毒グモは腫れ・しびれが出たら医療機関へ。呼吸困難は救急車

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • 人が刺咬され呼吸困難・全身のじんましん
  • 腹部が割れ体液が流れ続けている
  • 脱皮途中で数時間以上動けない
  • 薬剤曝露で痙攣している

当日中に受診

  • デスカールでICU容器でも回復しない
  • 口元に白いダニが密集し拒食
  • 脚が複数欠け動けない

受診時に伝えること・持ち物

無脊椎動物を診る病院は事前確認。種名・毒性の有無・温湿度・最終脱皮日・給餌記録を伝える

意識・呼吸・心拍の確認

  • 脚や体を息で刺激して反応があるか
  • 脚が体の下に丸まるデスカールは瀕死の合図
  • 脚をだらりと伸ばして動かない場合は死亡

蘇生の手順

  1. 心臓マッサージ不可。まずICU容器で保湿・保温
  2. 湿らせたキッチンペーパーの上に置き浅い水皿
  3. 口元(牙の下)に水滴を近づけて飲ませる
  4. 暗く静かに、24時間は触らず観察

止血

  • 体液漏れは乾燥させて止める。触らない
  • 薬・消毒液は塗らない(毒性で死亡)
  • 腹部の裂傷は自然に固まるまで安静

搬送方法

  • 小さな密閉容器に湿らせた紙を敷き、暗く
  • 温度変化を避け、揺らさず短時間で。素手で触らない

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