中型犬
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犬・猫

中型犬

柴犬・コーギー・ビーグルなど

最重要:腰と皮膚のトラブル予防、換毛期の管理が鍵

基本情報

寿命
12〜15年
体重
8〜20kg
性格
活発で賢い。柴犬は警戒心が強く独立心あり
飼育難易度
中(運動量・しつけ・換毛期の抜け毛)
法規制
登録・狂犬病予防注射が義務(狂犬病予防法)
最重要ポイント
腰と皮膚のトラブル予防、換毛期の管理が鍵

生態と特徴

体の特徴
体高35〜50cm。柴犬は密な二重被毛で換毛期の抜け毛が多い。嗅覚に優れる
原産地・分布
柴犬は日本在来の狩猟犬。コーギーは英国の牧畜犬、ビーグルは英国の猟犬
野生での生息環境
祖先オオカミは森林〜草原。柴犬は山地での小動物猟に使われてきた
活動時間・睡眠
昼行性寄りで人の生活に同調。1日12〜14時間眠る
社会性・人との関係
群れで暮らす社会性が高い。柴犬は独立心が強く飼い主以外に距離をとる

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

椎間板ヘルニア

予兆抱くと鳴く、背中を丸める、後ろ足のふらつき・麻痺、排尿できない。コーギーに多い

予防肥満防止。段差にスロープ。抱く時は胸と腰を水平に支える。滑る床対策

アトピー性皮膚炎

予兆顔・脇・足先・内股をかゆがる、赤み、脱毛、耳の炎症。柴犬に多く1〜3歳で発症

予防週1回のシャンプーで花粉・ダニを落とす。室内の掃除と除湿。早期に受診し原因特定

変性性脊髄症

予兆後ろ足の爪を引きずる、ふらつく、徐々に立てなくなる。痛みなし。コーギーに多い

予防遺伝子検査で保因の有無を確認。滑らない床、筋力維持の散歩とリハビリ

認知機能不全

予兆夜鳴き、同じ方向にぐるぐる回る、隅で動けなくなる、トイレの失敗。柴犬の高齢期に多い

予防昼間の散歩・日光浴と知育遊びで刺激を保つ。生活リズムを一定に。早期に受診

外耳炎

予兆頭を振る、耳をかく、耳が臭う、黒や黄色の耳垢。ビーグルなど垂れ耳に多い

予防週1回耳の中を見てにおいを確認。水遊び後は耳を乾かす。綿棒で奥をこすらない

緑内障

予兆目が赤く充血、目が大きく見える、痛くて目を閉じる、急な視力低下。柴犬に多い

予防根本予防は困難。目の充血や白濁に気づいたら当日受診。中高齢から眼圧検査

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

急に後ろ足が立たない

ヘルニアを疑い動かさない。床に寝かせクレートに入れて即受診。抱く時は背骨を水平に保つ

目が赤く痛がる

緑内障は数日で失明する。目をこすらないようエリザベスカラー、当日中に受診

嘔吐・下痢が続く

水は少量ずつ与える。吐物・便を写真に撮り受診。血が混じる、元気がない、続くなら即受診

皮膚をかき壊した

患部を流水で洗い清潔に。エリザベスカラーで保護。人用の薬は塗らず受診

起こりやすい怪我と予防・応急処置

椎間板損傷

予防ソファ・ベッドへのジャンプ禁止。段差にスロープ。フローリングにマット

応急処置板やクレートに乗せ背骨を動かさず即受診。痛がっても抱き上げない

膝蓋骨脱臼

予防肥満防止。滑る床にマット。後ろ足だけで立たせない

応急処置足をかばって歩けば無理に触らず安静。自然に戻っても当日受診

熱中症

予防夏は早朝・夜に散歩。柴犬・コーギーは厚い下毛で熱がこもる

応急処置涼しい場所で体に水をかけ扇風機で冷やす。氷は使わない。即受診

咬傷・喧嘩傷

予防柴犬は他犬に強気。ドッグランで目を離さない。リード必須

応急処置傷を流水で洗い圧迫止血。小さく見えても深い場合が多く当日受診

動物由来感染症(人にうつる病気)

パスツレラ症

感染経路咬傷・ひっかき傷・口移し

予防傷はすぐ流水で洗う。口移し・キスをしない。傷が腫れたら受診

狂犬病

感染経路感染犬の咬傷(日本は清浄国だが輸入例あり)

予防年1回の予防注射は法的義務。海外で犬に咬まれたら即受診

皮膚糸状菌症

感染経路感染犬の皮膚・毛に触れる

予防円形脱毛を見たら受診。触れた後は手洗い。寝具を分ける

イヌ回虫症

感染経路便中の卵が手や土から口に入る

予防便はすぐ処理。定期駆虫。子どもが遊ぶ場所での排便を避ける

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • 中型犬用総合栄養食を1日2回
  • 肋骨が薄く触れる体型を維持(肥満は腰に負担)
  • 皮膚病があれば獣医師と療法食を相談

  • 常に新鮮な水を複数か所に置く
  • 夏の散歩には携帯用の水を必ず持つ

与えてはいけないもの

  • ぶどう・レーズン・玉ねぎ・チョコレート
  • キシリトール入り菓子・ガム
  • 鶏の骨・アボカド・大量の乳製品

おもちゃ・遊び

  • 引っ張りっこ用ロープ・丈夫なゴム製おもちゃ
  • 知育トイで頭を使わせ退屈を防ぐ
  • 壊れたら即回収(破片誤飲防止)

巣・寝床・隠れ家

  • 家族が見える静かな場所にクレート
  • 柴犬は自分だけの空間を好むので囲いのある寝床

床材・トイレ

  • 洗える厚手のベッド(換毛期は週1洗濯)
  • 滑らない床材(コルク・ラバーマット)
  • トイレは屋外派でも室内シートで練習

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

スチール製クレートまたはサークル(噛み壊し防止)

大きさ・広さ

伏せ・立ち・回転ができる(奥行90cm程度)

配置・レイアウト

  • クレートは壁際、扉は部屋側に
  • 水皿はこぼれにくい重い容器
  • 床にマットを敷き足を滑らせない

設置場所の注意

  • 直射日光・エアコン直風を避ける
  • 玄関横は避け、脱走・興奮を防ぐ

運動・部屋んぽ・散歩

  • 1日2回・各30〜45分。走る時間も確保
  • コーギーは腰に負担、ジャンプ・階段を控える
  • 夏は地面を手で触り熱ければ散歩しない

温湿度管理

適温22〜25℃。28℃超で熱中症リスク急上昇

適湿度40〜60%。多湿は皮膚病・外耳炎の原因

夏・冬の対策

  • 夏:早朝・夜間散歩、冷却マット、冷房24時間
  • 冬:室内犬は暖房、老犬は関節を冷やさない

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

2〜3週に1回。柴犬は嫌がる子が多く、子犬期から足先を触る練習

ブラッシング・皮膚被毛ケア

週2〜3回、換毛期(春・秋)は毎日下毛を取る。皮膚の赤み確認

その他のケア

歯磨きは毎日。垂れ耳は週1回耳掃除。目やにはぬるま湯で拭く

外敵からの保護

  • 散歩中のマダニ(草むら後は全身チェック)
  • 蚊によるフィラリア(毎月予防薬)
  • 他犬との喧嘩・咬傷(ノーリード禁止)

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

靴下・おもちゃの破片・果物の種・串の誤飲が多い。腸閉塞は命に関わる。吐かせず即受診し、飲んだ物の残りを持参

踏みつけ

子犬期・老犬期はゆっくり動けず踏まれやすい。足元を確認し、子どもには犬の上をまたがないよう教える

挟まれ

ドア・引き戸に足やしっぽを挟む事故。ドアストッパーを使い、犬がいる部屋のドアはゆっくり閉める

落下・転落

ソファ・ベッドからのジャンプで腰と膝を痛める。スロープを設置。抱っこ中に暴れて落ちると骨折、低い姿勢で抱く

逸走・脱走

柴犬は首輪抜けが多い。ハーネス+首輪の二重リード、鑑札・マイクロチップ装着。逃げたら追わず、おやつを見せしゃがんで待つ

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 引っ張って引き離す(傷が裂ける)
  • 殴る・大声で叫ぶ(さらに興奮する)

安全な引き離しの手順

  1. 動きを止め、静かに低い声で「離せ」と言う
  2. 犬の後ろ足を持ち上げるか首輪を後ろへ引く
  3. 水をかける・大きな物を口元に差し込み気をそらす
  4. 離れたら犬を別室に隔離し落ち着かせる

引き離した後の処置

傷を流水で10分洗い圧迫止血。深い傷・腫れは当日中に人の病院へ

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • 後ろ足が突然動かない・立てない
  • 呼吸困難・歯ぐきが白い・紫
  • けいれん・意識がない
  • 交通事故・高所からの落下

当日中に受診

  • 目が赤く腫れ痛がる
  • 1日に3回以上の嘔吐・下痢
  • 耳を激しく振り首を傾ける

受診時に伝えること・持ち物

発症時刻・食事内容と時刻・吐物や便の写真・服用中の薬・皮膚や目の症状写真

意識・呼吸・心拍の確認

  • 呼びかけ・耳をつまんで反応を見る
  • 胸の動きで呼吸確認(正常15〜30回/分)
  • 内股の付け根で脈確認(正常70〜120回/分)

蘇生の手順

  1. 右を下に寝かせ、胸の一番高い位置に両手を重ねる
  2. 胸の厚みの1/3沈む強さで1分100〜120回
  3. 30回押したら鼻から2回息を吹き込む
  4. 2分ごとに脈を確認し、受診まで続ける

止血

  • 清潔なタオルで5分以上強く圧迫
  • 四肢は心臓より高く上げる
  • 止まらない時は圧迫したまま即受診

搬送方法

  • クレートや板に乗せ背骨を水平に保つ
  • 意識がなければ首を伸ばし舌を出して気道確保

ケースメソッドで学ぶ

ケースメソッド(状況予測シナリオ 50問)

中型犬に起こりうる病気・怪我・事故を想定した4択問題。解答・解説・課題と改善案付き。

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