小型犬
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犬・猫

小型犬

トイプードル・チワワ・ダックスなど

最重要:落下骨折・膝の脱臼・歯周病が三大トラブル

基本情報

寿命
13〜16年
体重
2〜6kg(ダックスは〜10kg)
性格
甘えん坊で活発。臆病で吠えやすい子も
飼育難易度
低〜中(骨折・低血糖・歯周病に注意)
法規制
登録・狂犬病予防注射が義務(狂犬病予防法)
最重要ポイント
落下骨折・膝の脱臼・歯周病が三大トラブル

生態と特徴

体の特徴
体高20〜30cm。骨が細く落下で骨折しやすい。小さな口に歯が密集し歯周病に
原産地・分布
チワワはメキシコ、プードルは仏・独、ダックスは独の穴猟犬が起源
野生での生息環境
祖先オオカミは森林〜草原。小型犬は愛玩用に改良され室内で暮らす
活動時間・睡眠
昼行性寄りで人の生活に同調。1日12〜14時間眠る
社会性・人との関係
群れの社会性が高く飼い主への依存が強い。分離不安が起きやすい

特徴的な行動・習性

かかりやすい病気と予兆の見方・予防

膝蓋骨脱臼

予兆後ろ足をスキップのように上げて歩く、足を伸ばして自分で戻す、痛がって鳴く

予防フローリングにマット。ソファへのジャンプ禁止。肥満防止。後ろ足で立たせない

僧帽弁閉鎖不全症

予兆夜間や興奮時の咳、運動を嫌がる、呼吸が速い、失神。中高齢に多い

予防6歳以降は年1回聴診・心エコー。塩分の多いおやつを避け肥満防止

歯周病

予兆口臭、歯石、歯ぐきの赤み・出血、片側で噛む、くしゃみや鼻血(歯根が鼻に達する)

予防毎日の歯磨きを子犬期から習慣化。年1回の歯科検診と必要に応じ麻酔下歯石除去

気管虚脱

予兆ガーガーとアヒルのような咳、興奮や散歩で悪化、舌が紫になる。チワワ・ポメに多い

予防首輪ではなくハーネスを使う。肥満防止。タバコの煙・強い香りを避ける

椎間板ヘルニア

予兆抱くと鳴く、背中を丸め動かない、後ろ足のふらつき・麻痺。ダックスに多い

予防肥満防止。段差にスロープ。抱く時は胸と腰を水平に支える。滑る床対策

低血糖

予兆ふらつき、ぐったり、けいれん、体が冷たい。子犬・超小型犬が食事を抜くと発症

予防子犬期は1日3〜4回に分けて給餌。食べない時は数時間以内に対処。下痢時は特に注意

病気の予兆チェックリスト

毎日1回チェック。1つでも当てはまれば早めに動物病院へ相談。

病気の応急処置

ぐったり・けいれん

低血糖を疑い、ガムシロップや砂糖水を歯ぐきに塗る(飲ませない)。体を温め即受診

ガーガーと咳が止まらない

興奮させず涼しい場所で安静に。首輪を外す。舌が紫なら気管虚脱・心臓を疑い即受診

嘔吐・下痢が続く

小型犬は半日で脱水・低血糖になる。水は少量ずつ、吐物を写真に撮り当日受診

急に後ろ足が立たない

ヘルニアを疑い動かさない。クレートに入れ背骨を水平にして即受診

起こりやすい怪我と予防・応急処置

落下による骨折

予防抱っこは座って行い暴れたら床に降ろす。ソファ・ベッドにはスロープ

応急処置足をぶらぶらさせず動かさない。タオルを敷いた箱に入れ当日中に受診

膝蓋骨脱臼

予防滑る床にマット。ジャンプ癖をつけない。体重管理

応急処置足をかばって歩けば無理に触らず安静。自然に戻っても当日受診

踏みつけ・挟まれ

予防足元を確認して歩く。ドアストッパー。人が多い場所ではケージへ

応急処置叫んだ後に歩けても内出血の恐れ。安静にし呼吸・歩き方を観察、異常なら即受診

大型犬による咬傷

予防ドッグランでは小型犬エリアを使う。他犬に近づける時は抱き上げない

応急処置小さな傷でも内臓損傷の恐れ。流水で洗い圧迫止血し即受診

動物由来感染症(人にうつる病気)

パスツレラ症

感染経路咬傷・ひっかき傷・口移し

予防傷はすぐ流水で洗う。口移し・キスをしない。傷が腫れたら受診

狂犬病

感染経路感染犬の咬傷(日本は清浄国だが輸入例あり)

予防年1回の予防注射は法的義務。海外で犬に咬まれたら即受診

皮膚糸状菌症

感染経路感染犬の皮膚・毛に触れる

予防円形脱毛を見たら受診。触れた後は手洗い。寝具を分ける

イヌ回虫症

感染経路便中の卵が手や土から口に入る

予防便はすぐ処理。定期駆虫。ベッドで一緒に寝る場合は特に注意

飼養条件:餌・水・おもちゃ・巣・床材

  • 小型犬用総合栄養食を1日2〜3回
  • 子犬・超小型犬は1日3〜4回で低血糖予防
  • 小粒で歯ざわりの良いドライフードが歯に良い

  • 常に新鮮な水を複数か所に置く
  • 飲水量を把握(1日体重1kgあたり約50ml目安)

与えてはいけないもの

  • ぶどう・レーズン・玉ねぎ・チョコレート
  • キシリトール入り菓子・ガム
  • 鶏の骨・人の食事(小さい体で中毒量に達しやすい)

おもちゃ・遊び

  • 小型犬の口に合う小さめのぬいぐるみ・ロープ
  • 知育トイで頭を使わせ吠え・退屈を防ぐ
  • ボタン・目玉付きは避ける(誤飲)

巣・寝床・隠れ家

  • 家族が見える静かな場所にクレート
  • 寒がりなので囲いのあるドーム型ベッド

床材・トイレ

  • 洗える厚手のベッド・冬は毛布
  • 滑らない床材(コルク・ラバーマット)
  • 室内トイレ。ペットシーツを毎回交換

飼養環境:ケージ・運動・温湿度

ケージ・ハウスの素材

スチール製クレートまたはプラスチック製サークル

大きさ・広さ

伏せ・立ち・回転ができる(奥行60cm程度)

配置・レイアウト

  • クレートは壁際、扉は部屋側に
  • 水皿は給水ボトルか重い容器
  • 床にマットを敷き足を滑らせない

設置場所の注意

  • 直射日光・エアコン直風・窓際を避ける
  • 高い場所に置かない(落下事故)

運動・部屋んぽ・散歩

  • 1日2回・各20〜30分。室内遊びで補える
  • ハーネスを使い首への負担を避ける
  • 夏は地面を手で触り熱ければ散歩しない

温湿度管理

適温22〜26℃。寒がりで冬は20℃を下回らない

適湿度40〜60%。多湿は皮膚病・涙やけの原因

夏・冬の対策

  • 夏:早朝・夜間散歩、冷却マット、冷房24時間
  • 冬:服・毛布・暖房。低温は低血糖を誘発

グルーミングと外敵からの保護

爪切り

2〜3週に1回。爪が伸びると滑って脱臼の原因。狼爪も忘れず

ブラッシング・皮膚被毛ケア

プードルは毎日、短毛は週2回。毛玉は皮膚炎の元。月1回トリミング

その他のケア

歯磨きは毎日。涙やけは毎日ぬるま湯で拭く。耳は週1回確認

外敵からの保護

  • カラス・猛禽類(庭や散歩で目を離さない)
  • 蚊によるフィラリア(毎月予防薬)
  • 大型犬との接触(抱き上げず距離を取る)

飼養上の注意(事故防止)

異物誤飲

ヘアゴム・ボタン・ピアス・薬・果物の種など小物の誤飲が多い。小さい体では少量でも腸閉塞・中毒に。吐かせず即受診

踏みつけ

足元にまとわりつくため踏みつけ事故が最多。歩く前に足元確認、子どもには走らないよう教える

挟まれ

ドア・引き戸・リクライニングチェア・ソファのすき間に挟まる。ドアストッパーとすき間ふさぎを設置

落下・転落

抱っこ中の落下・ソファやベッドからの飛び降りで骨折が多い。抱っこは座って、家具にはスロープ

逸走・脱走

小さく隙間から抜けやすい。玄関にゲート、迷子札・鑑札・マイクロチップ装着。逃げたら追わず名前を呼びしゃがんで待つ

噛みついた時の安全な引き離し方

やってはいけないこと

  • 引っ張って引き離す(傷が裂ける)
  • 叩く・振り回す(犬が骨折する)

安全な引き離しの手順

  1. 動きを止め、静かに低い声で「離せ」と言う
  2. 首の後ろの皮を優しくつまむか首輪を後ろへ引く
  3. おやつや水で気をそらす
  4. 離れたら犬をクレートに入れ落ち着かせる

引き離した後の処置

傷を流水で10分洗い圧迫止血。小型犬でも深く刺さる。腫れれば人の病院へ

救命救急マニュアル

今すぐ夜間救急へ(命に関わる)

  • ぐったり・けいれん・体が冷たい
  • 呼吸困難・舌が紫
  • 落下・踏みつけ後に動かない
  • 後ろ足が突然動かない

当日中に受診

  • 後ろ足を上げて歩く
  • 1日に2回以上の嘔吐・下痢
  • 咳が数日続く

受診時に伝えること・持ち物

発症時刻・最後の食事時刻・吐物の写真・服用中の薬。体重が軽いので正確な体重も

意識・呼吸・心拍の確認

  • 呼びかけ・耳をつまんで反応を見る
  • 胸の動きで呼吸確認(正常20〜30回/分)
  • 内股の付け根で脈確認(正常90〜140回/分)

蘇生の手順

  1. 右を下に寝かせ、片手で胸を挟むように持つ
  2. 親指と他の指で胸の1/3沈む強さで1分100〜120回
  3. 30回押したら口を閉じ鼻から2回息を吹き込む
  4. 2分ごとに脈を確認し、受診まで続ける

止血

  • 清潔なガーゼで5分以上圧迫
  • 四肢は心臓より高く上げる
  • 小型犬は少量でも危険、止まらなければ即受診

搬送方法

  • タオルを敷いた箱やキャリーに入れ保温
  • 意識がなければ首を伸ばし舌を出して気道確保

ケースメソッドで学ぶ

ケースメソッド(状況予測シナリオ 50問)

小型犬に起こりうる病気・怪我・事故を想定した4択問題。解答・解説・課題と改善案付き。

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