エビ・カニ ケースメソッド 50問
状況を読み、飼い主として「最初に取るべき行動」を4択から選んでください。回答後に解説・課題・改善案が表示されます。マニュアルを見る
解答と解説・課題と改善案(全50問)
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Q1脱皮の途中で横倒しになったミナミヌマエビ病気
4月の朝7時、20L水槽で飼っているミナミヌマエビ12匹のうち1匹が、底床の上で横倒しになっている。よく見ると背中の殻が半分めくれたまま残り、脚をときどき動かすだけで泳げない。昨夜、水が少し濁っていたので1/2ほど大きめに換水したばかりだった。他のエビは普通にモスの上でコケをつついている。
この個体に対して最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- ピンセットで残った殻をそっと剥がして脱皮を手伝う
- 触らずに隠れ家のそばへ置き、暗く静かにしてミネラル添加剤を規定量入れ翌日まで見守る
- 弱っているので別容器の新しい水道水に移し保温する
- 他のエビにつつかれないよう網で頻繁に位置を直しながら観察する
正解B.触らずに隠れ家のそばへ置き、暗く静かにしてミネラル添加剤を規定量入れ翌日まで見守る
解説脱皮不全は急な換水など水質・浸透圧の変化で起こりやすい。殻を手で剥がすと柔らかい体を裂き致命傷になるため厳禁。正解は触らず隠れ家に置き、暗く静かな環境でミネラル添加剤を規定量入れ、翌日まで見守ること。カルキの残る水道水は致死的で、保温もエビには不要。網で何度も動かすと自切や衰弱を招く。1日以上動けなければ、無脊椎動物を診る病院に相談する(今すぐ相談の目安)。
課題水の濁りに慌てて1/2の大量換水を行い、水質を急変させたことが脱皮不全の引き金になった。エビは1回1/4以下の少量換水が原則という知識と、脱皮中の個体に手を出さない原則が欠けていた。
改善案換水は週1回1/4以下を同温のカルキ抜き水で行う。ミネラル・カルシウムを含む餌と添加剤を常備し、脱皮時に隠れられるモスや土管を個体数以上用意する。脱皮の兆候(動かない・餌を食べない)を見たら換水を延期する。
Q2真夏に腹部が白く濁ってきたヤマトヌマエビ病気
8月上旬の午後3時、エアコンのない部屋の30cm水槽でヤマトヌマエビ8匹を飼っている。水温計は29℃。2日前から1匹の腹部の筋肉が白く不透明になり、今日は動きが鈍く、コケも食べない。他の2匹もうっすら腹が白っぽく見える。水はやや濁り、餌の食べ残しが底に沈んでいる。
白濁病(筋肉壊死)を疑ったとき最も適切な対応はどれか
- 魚用の白点病治療薬を規定量の半分だけ入れて様子を見る
- 水温を下げるため氷を直接水槽に入れ一気に22℃にする
- 冷却ファンと凍らせたペットボトルで1時間1℃ずつ25℃以下へ下げ、餌を止めエアレーションを追加する
- 白いエビだけ取り出して日当たりの良い窓際の小容器で療養させる
正解C.冷却ファンと凍らせたペットボトルで1時間1℃ずつ25℃以下へ下げ、餌を止めエアレーションを追加する
解説白濁病は高水温と水質悪化が原因で、数日で死亡する。魚病薬はエビに致死的で禁忌。氷で一気に冷やすと急激な温度差で脱皮不全やショックを起こすため、1時間に1℃ずつ緩やかに下げる。餌を止めて水質悪化を防ぎ、エアレーションで高水温時の酸素不足を補う。窓際の小容器はさらに高温になり悪化させる。白濁が進む個体は当日中に無脊椎動物を診る病院へ相談するが、まず環境改善が最優先。
課題エアコンのない部屋で夏の水温管理を怠り、29℃という危険域に気づくのが遅れた。食べ残しを放置し水質悪化も重なった。エビは25℃以下という適温の知識と、水温を毎日確認する習慣が不足していた。
改善案6月から冷却ファンやクーラーを設置し、水温計を毎日確認して25℃以下を維持する。夏は給餌量を減らし食べ残しは即回収する。過密を避け、猛暑日の対策(凍結ボトル、遮光、部屋の空調)を事前に準備する。
Q3立ち上げ1週間の水槽で水面に集まるエビ病気
新しい水槽を立ち上げて1週間、待ちきれずミナミヌマエビ15匹を導入して3日目の夜10時。夕方まで元気だったエビが、隠れ家から出て水面近くのガラス面に集まり、脚をばたつかせる。数匹は底で動かない。水質検査キットはまだ買っていない。
このとき最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 同温のカルキ抜き水で1/3を換水し、エアレーションを強め餌を止める
- 酸欠だと思い餌を減らして翌朝まで様子を見る
- バクテリア剤を多めに入れて一晩で水を仕上げる
- 全員をコップの水道水に避難させ翌日水槽を洗う
正解A.同温のカルキ抜き水で1/3を換水し、エアレーションを強め餌を止める
解説立ち上げ直後の水槽はろ過バクテリアが未成熟で、アンモニア・亜硝酸が急上昇する。水面に集まり脚をばたつかせるのは典型的な中毒症状で、放置すれば夜のうちに全滅する。正解は同温のカルキ抜き水で換水して毒物濃度を薄め、エアレーションで酸素を補い、餌を止めて汚染源を減らすこと。バクテリア剤は即効性がなく、水道水はカルキで致死的。翌朝まで待つのは危険で、翌日には検査キットで数値を確認し、必要なら換水を繰り返す。
課題立ち上げ後1か月は入れないという原則を守らず、検査キットも用意せずに導入した。エビは魚より水質に敏感という認識が不足し、水質を数値で見る手段がなかった。
改善案立ち上げ後は最低1か月バクテリアを育ててから導入する。アンモニア・亜硝酸の検査キットを事前に購入し、導入後1か月は週1回以上検査する。緊急換水用にカルキ抜き水を常にストックしておく。
Q4砂に潜ったまま2週間出てこないオカヤドカリ病気
10月の夜、45cm水槽で飼う3年目のオカヤドカリが砂に潜って2週間出てこない。湿度計は75%、パネルヒーターで26℃を保っている。餌皿の果物は減っていない。心配になり、死んでいるのではと思い砂を掘って確認したくなった。同居のもう1匹は普通に登り木を歩いている。
この状況で最も適切な対応はどれか
- そっと砂を掘り、生きているか確認して殻ごと砂の上に出す
- 脱皮中と考え絶対に掘らず、温湿度を維持し餌と水皿を交換しながら待つ
- 水皿の海水を砂に注いで湿らせ、出てくるよう促す
- 同居個体を出し、水槽を明るい場所に移して観察する
正解B.脱皮中と考え絶対に掘らず、温湿度を維持し餌と水皿を交換しながら待つ
解説オカヤドカリは砂に潜って脱皮し、数週間から1か月以上出てこないことがある。脱皮中は体が極めて柔らかく、掘り出すと乾燥や損傷で死亡するため絶対に掘らない。正解は温湿度を保ち、餌と2種類の水皿を毎日交換しながら静かに待つこと。砂に水を注ぐと砂が崩れて脱皮部屋が潰れ、明るく動かすのもストレスになる。潜って1か月半以上経ち、砂の上に異臭がある場合は病院に相談する。
課題脱皮のために長期間潜る習性を知らず、死亡と誤解して掘りそうになった。オカヤドカリ飼育で最も多い死因が脱皮中の掘り出しだという知識が不足していた。
改善案潜れる深さ10cm以上の湿ったサンゴ砂を維持し、潜ったら日付を記録する。脱皮中の同居個体による攻撃を防ぐため、隠れ場所を複数用意するか一時的に隔離できるケースを準備しておく。
Q51/2換水の翌日にエビが次々と脱皮し死んでいく病気
3月の週末、掃除ついでに20L水槽の水を半分、やや冷たい水道水にカルキ抜きを入れて交換した。翌朝、ミナミヌマエビ10匹のうち5匹が脱皮しており、そのうち2匹は脱皮途中で死んでいた。残りも動きが鈍い。水温は前日の22℃から18℃に下がっている。
生き残った個体を守るため今すぐ取るべき行動はどれか
- 水質を戻すためさらに半分を新しい水で換水する
- ヒーターで一気に25℃まで上げ、回復を促す
- 水温を1時間1℃ずつ22℃へ戻し、以後の換水を止めて隠れ家を増やし静かに見守る
- 残りのエビを新しい別水槽に全部移す
正解C.水温を1時間1℃ずつ22℃へ戻し、以後の換水を止めて隠れ家を増やし静かに見守る
解説大量換水と4℃の急な水温低下が同時に起きたことで、エビが一斉に脱皮を誘発され、脱皮不全で死亡している。正解は急変を止めること。水温を緩やかに元へ戻し、換水を控えて水質を安定させ、脱皮中の個体が隠れられる場所を増やす。さらに換水すると再び急変し、一気に加温するのも別の急変になる。新しい水槽への移動も水質差で追い打ちとなる。翌日以降も死亡が続くなら当日中に相談する。
課題エビの換水は1/4以下・同温が原則であるのに、半分を冷たい水で入れ替えた。水温と水質の急変が脱皮を誘発する生理を知らず、掃除の都合で水槽の安定を崩した。
改善案換水は週1回1/4以下、水温計で同温を確認した水を少しずつ注ぐ。換水用の水は前日から汲み置きし、室温に合わせておく。掃除の日を分け、底床掃除と換水を同時に大規模に行わない。
Q6脱皮後に甲羅が柔らかいままのサワガニ病気
6月の朝、30cm水槽で単独飼育しているサワガニが脱皮した。ところが3日経っても甲羅が柔らかく、ふにゃふにゃで動きも弱い。餌は魚の餌だけを2日に1回与え、水は水道水をカルキ抜きして毎日交換している。以前の脱皮では翌日には硬くなっていた。
この状況の原因として最も考えられ、取るべき対応はどれか
- カルシウム不足を疑い、煮干しや脱皮殻を残して食べさせ、ミネラル添加を行い触らず静かに見守る
- 殻を硬くするため乾いた陸地に上げて日光浴させる
- 水温が低いので30℃まで加温して代謝を上げる
- 殻の硬化を待つ間、人用のカルシウム錠剤を砕いて水に溶かす
正解A.カルシウム不足を疑い、煮干しや脱皮殻を残して食べさせ、ミネラル添加を行い触らず静かに見守る
解説脱皮後の殻の硬化にはカルシウムとミネラルが必要で、魚の餌だけでは不足しやすい。正解は煮干しなどカルシウム源を与え、脱皮殻を数日残して食べさせ、エビ・カニ用のミネラル添加剤を規定量使い、体が柔らかい間は触らないこと。日光浴は乾燥と高温で危険。サワガニは18〜25℃が適温で30℃は致死域。人用サプリは成分・濃度が不明で水質を壊す。1週間経っても硬くならず食べないなら病院に相談する。
課題餌が魚用飼料のみで、カルシウムやミネラルの補給という視点がなかった。脱皮殻を捨てていた可能性も高い。脱皮は殻を硬くする栄養が揃って初めて完了するという知識が不足していた。
改善案煮干し・野菜・カニ用飼料をローテーションし、脱皮殻は数日残す。ミネラル添加剤を常備し、脱皮の兆候(食欲低下・隠れる)を見たら陸地と隠れ家を整える。脱皮の日付と硬化までの日数を記録する。
Q7殻から出て砂の上で動かないオカヤドカリ病気
1月の朝8時、リビングの水槽でオカヤドカリが貝殻から抜け出し、裸の状態で砂の上にうずくまり動かない。昨夜から暖房を切っており室温は15℃、パネルヒーターは付いているが湿度計は45%。体表が乾いてつやがなく、脚を触るとわずかに動く。予備の貝殻は3つ置いてある。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 元の貝殻に体を押し込んで戻してやる
- 霧吹きで湿度を上げ加温しつつ、湿らせた砂の上に置き貝殻を数個そばに並べ暗く静かにして、動かなければ今日中に病院へ相談する
- 水皿にそのまま沈めて体を潤す
- 乾燥を防ぐためラップで包んで温かい場所に置く
正解B.霧吹きで湿度を上げ加温しつつ、湿らせた砂の上に置き貝殻を数個そばに並べ暗く静かにして、動かなければ今日中に病院へ相談する
解説オカヤドカリは陸で鰓呼吸するため湿度70〜80%が必須で、45%では体が乾いて呼吸できず、殻を離れて衰弱する。正解は湿度と温度を急いで回復させ、湿った砂の上に置き、貝殻を複数そばに置いて自分で選ばせること。無理に貝殻へ押し込むと柔らかい腹部を傷つける。水に沈めると溺れ、ラップで包むと窒息する。殻を離れて動かない状態は緊急で、反応が弱ければ当日中に病院へ相談する。
課題冬の夜間に暖房を切り、湿度を45%まで落としたことが直接原因。湿度計を見ていたのに70〜80%維持の意味を理解していなかった。保温・保湿できるフタと自動化された環境がなかった。
改善案冬は保湿フタとパネルヒーターで20℃以上・湿度70%以上を24時間維持し、毎朝湿度計を確認する。霧吹きを常備し、乾燥しやすい暖房期は朝晩に湿らせる。貝殻は煮沸消毒した予備を常に数個置く。
Q8コケも餌も食べなくなったヤマトヌマエビ病気
5月の夜、60cm水槽で熱帯魚と混泳させているヤマトヌマエビ5匹が、1週間前からコケも餌も食べず、流木の裏に隠れたまま出てこない。水温24℃。最近、水草の育ちが悪いので液体肥料を1週間前から毎日添加し始めた。魚は元気に泳いでいる。
この状況で最初に確認し、取るべき行動はどれか
- 餌に飽きたと考え、種類を変えて多めに与える
- 隠れているだけなので何もせず様子を見る
- 新しく始めた液体肥料の成分を確認し、銅を含むなら中止して少量換水を数日続ける
- 魚に追われていると考え、魚を全部取り出す
正解C.新しく始めた液体肥料の成分を確認し、銅を含むなら中止して少量換水を数日続ける
解説エビが急に餌を食べず隠れたままになった直前に「新しく入れたもの」があれば、まずそれを疑う。水草用液体肥料には銅や重金属を含む製品があり、魚には無害でもエビには微量で致命的になる。正解は添加を中止し、成分を確認したうえで1/4以下の少量換水を数日続けて濃度を下げること。餌を増やすと水質が悪化し、放置すれば衰弱死する。魚を全部出すのは原因を外している。動きが鈍り白濁が出れば当日中に相談する。
課題エビが銅・薬剤に極めて弱いことを知らず、成分を確認せずに肥料を毎日添加した。魚が元気なのでエビの異変を「隠れているだけ」と軽視し、1週間放置した。
改善案水槽に入れる薬剤・肥料・添加剤はすべて成分表を確認し、エビ水槽では銅を含む製品を使わない。新しいものを入れた日を記録し、異変と結びつけて考える習慣をつける。餌への反応は毎日観察する。
Q9貝殻を替えずに体がはみ出したオカヤドカリ病気
7月の夜、飼い始めて2年のオカヤドカリの体が貝殻から大きくはみ出し、殻に引っ込めなくなっている。予備の貝殻は買った時に入れた小さな2個だけで、どちらも今の殻より小さい。登り木の上で動かないことが増え、殻を引きずるように歩く。
最も適切な対応はどれか
- 今の殻から出して少し大きい適当な貝殻に手で入れ替える
- 一回り大きい貝殻を煮沸消毒して数個そばに置き、自分で選んで引っ越すのを待つ
- 殻が重いだけなので今の殻の一部を割って軽くする
- 殻がなくても生きられるので取り除いて様子を見る
正解B.一回り大きい貝殻を煮沸消毒して数個そばに置き、自分で選んで引っ越すのを待つ
解説オカヤドカリは成長に合わせて自分で貝殻を選び替える。体がはみ出した状態は柔らかい腹部が乾燥・損傷しやすく、脱皮もできず危険。正解は今より一回り大きい貝殻を煮沸消毒して数個並べ、自ら引っ越すのを待つこと。人が殻から出したり入れたりすると腹部を傷つけ、割ると住処を失う。殻なしでは乾燥して短時間で死ぬ。数日経っても引っ越さず動かなくなれば病院に相談する。
課題成長に合わせた貝殻の準備を怠り、購入時の小さな殻しかなかった。予備の貝殻は「今より大きいものを複数」という基本を知らず、体がはみ出すまで気づかなかった。
改善案現在の殻より一回り大きい貝殻を常に3〜5個、煮沸消毒して貝殻置き場に置く。半年ごとに体の大きさを確認し、殻のサイズを更新する。塗装された貝殻は使わない。
Q10週1検査で亜硝酸が高値になった過密エビ水槽病気
9月の朝、20L水槽でミナミヌマエビが繁殖し、稚エビを含め50匹以上になった。週1回の検査で亜硝酸が初めて高値を示した。エビはまだ普段どおりに見えるが、餌の食べ残しとフンが底に溜まっている。フィルターは小さなスポンジフィルターひとつ。
エビに症状が出る前に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 症状がないので次の週の検査まで何もしない
- 一気に全換水して底床もすべて洗い、亜硝酸をゼロにする
- 同温の水で1/4換水を数日おきに行い、餌を減らして食べ残しを回収し、フィルター追加や過密解消を進める
- 亜硝酸を分解する薬剤を規定の倍量入れる
正解C.同温の水で1/4換水を数日おきに行い、餌を減らして食べ残しを回収し、フィルター追加や過密解消を進める
解説亜硝酸の上昇は過密と餌の残りによる汚染がろ過能力を超えたサイン。エビは魚より敏感で、症状が出てからでは遅い。正解は少量換水を数日おきに繰り返して濃度を下げ、餌を減らし、フィルターを増設して過密を解消すること。全換水と底床洗浄はバクテリアを失い、水質を急変させて脱皮不全を誘発する。薬剤の倍量投与は成分次第でエビに有害で、根本解決にもならない。エビが水面に集まり始めたら即時換水に切り替える。
課題繁殖で個体数が増えたのにフィルターや給餌量を見直さず、ろ過能力を超えた。エビ10匹に20Lという目安からすると明らかな過密で、数の管理と里親探しの計画がなかった。
改善案検査を週1回続け、亜硝酸が出たら換水頻度を上げる。フィルターを2基にし、稚エビが増えたら水槽の追加や譲渡を検討する。給餌は2日に1回、食べ残さない量にし、毎回の残りを回収する。
Q11水槽が白く濁りエビの動きが止まった病気
11月の夕方、30cm水槽のミナミヌマエビ20匹の水が急に白く濁り、朝は元気だったエビの多くが底で動かなくなった。数匹は脚をばたつかせている。3日前にフィルターのスポンジを水道水で丁寧に洗い、ろ材も新品に交換した。水温は22℃で変わっていない。
最も考えられる原因と、今取るべき行動はどれか
- フィルター清掃でバクテリアが失われ水質が崩壊した。同温の水で1/3換水し、エアレーションを強め、餌を止め、翌日以降も検査しながら換水を続ける
- 白濁病が水槽全体に広がった。全個体を隔離して魚病薬で治療する
- 水が白いだけなので透明になるまで待つ
- ろ材が新しいので効いていない。フィルターを外して自然ろ過に切り替える
正解A.フィルター清掃でバクテリアが失われ水質が崩壊した。同温の水で1/3換水し、エアレーションを強め、餌を止め、翌日以降も検査しながら換水を続ける
解説スポンジを水道水で洗い、ろ材を全交換するとろ過バクテリアが一気に失われ、アンモニア・亜硝酸が急増して水が白濁する。エビが動かず脚をばたつかせるのは中毒症状で緊急。正解は同温のカルキ抜き水での換水と強いエアレーション、餌の停止で、翌日以降も検査しながら少量換水を続ける。魚病薬はエビを殺す。白濁を放置すれば一晩で全滅し、フィルターを外すとさらに悪化する。動かない個体が増え続ける場合は当日中に相談する。
課題フィルターはバクテリアの住処であり、水道水で洗ったり全交換するとろ過が止まるという理解がなかった。「きれいにする」ことが水槽にとって害になる場合を知らなかった。
改善案スポンジは飼育水で軽くもみ洗いし、ろ材は一度に全部交換せず一部ずつ数週間おきに交換する。フィルター清掃と換水を同じ日に行わない。清掃後1週間は検査を毎日行い、換水用の水を用意しておく。
Q12脱皮直後の同居ヤドカリが殻を奪われた病気
8月の夜、45cm水槽で2匹飼うオカヤドカリのうち、脱皮を終えて砂から出てきたばかりの1匹が、もう1匹に貝殻を奪われ裸で砂の上にいる。体はまだ柔らかそうで、奪った方はしきりに新しい殻を試している。予備の貝殻は置いていない。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 奪った方を捕まえて殻から引き抜き、元の持ち主に返す
- 裸の個体を湿った砂とキッチンペーパーを敷いた別容器に隔離し、湿度と温度を保ちながら急いで合う貝殻を数個入れる
- 自然の摂理なので手を出さず、2匹のままにする
- 裸の個体を水皿に入れて乾燥を防ぐ
正解B.裸の個体を湿った砂とキッチンペーパーを敷いた別容器に隔離し、湿度と温度を保ちながら急いで合う貝殻を数個入れる
解説脱皮直後のオカヤドカリは体が柔らかく、殻を失うと乾燥と同居個体の攻撃で短時間に死ぬ。正解は裸の個体を湿らせた砂かキッチンペーパーの別容器に隔離し、湿度70〜80%と25℃前後を保ちながら、合うサイズの貝殻を数個入れて自分で選ばせること。奪った個体を殻から引き抜くと両方を傷つける。放置すれば裸の個体は襲われ、水皿に浸けると溺れる。殻を得られず動かなくなれば当日中に相談する。
課題予備の貝殻を置かず、2匹の間で殻の奪い合いが起こる環境だった。ヤドカリは単独性で脱皮直後は無防備という習性を知らず、脱皮明けの個体を隔離する準備もなかった。
改善案各個体に合うサイズの貝殻を常に複数種類置く。脱皮で潜ったら、同居個体から守るため仕切りや隔離ケースを使える体制にする。複数飼育は十分な広さと隠れ家を確保し、争いが続くなら別水槽に分ける。
Q13脱皮直後にエビが仲間に襲われ脚が欠けた怪我
6月の夜11時、20L水槽で20匹飼うミナミヌマエビの1匹が脱皮した直後、他のエビに群がられていた。慌てて手で追い払ったが、そのエビは脚が2本欠け、青白い体液が少しにじんでいる。隠れ家はモスが少しあるだけで土管や流木はない。
この個体への対応として最も適切なものはどれか
- 傷口に人用の消毒液を綿棒で塗って感染を防ぐ
- 傷が治るまで別容器の新しい水道水に隔離する
- 隠れ家に避難させ、清浄な水を保って触らず見守る。脚は次の脱皮で再生する
- 出血が止まらないので傷口を指で押さえて止血する
正解C.隠れ家に避難させ、清浄な水を保って触らず見守る。脚は次の脱皮で再生する
解説脱皮直後は体が柔らかく、仲間に襲われることがある。エビの青白い体液は清浄な水中で自然に止まり、欠けた脚は数回の脱皮で再生する。正解は隠れ家に避難させ、水質を清浄に保って触らないこと。消毒液は微量でも致死的で、水道水はカルキで死亡させる。小さなエビを指で押さえれば潰れる。餌を近くに置き、動かず食べない状態が続くなら当日中に相談する。
課題20匹に対して隠れ家がモス少量だけで、脱皮直後の個体が逃げ込む場所がなかった。エビの体液や再生の仕組みを知らず、人と同じ止血・消毒を考えてしまった。
改善案土管・流木・密なモスを個体数以上に配置し、多層の隠れ家を作る。脱皮殻を見つけたら数日は水槽をいじらず静かにする。出血・欠損は触らず水質管理で対応する原則を覚えておく。
Q14網で捕まえたらサワガニのハサミが取れた怪我
4月の午後、水槽掃除のためにサワガニを網ですくおうとしたところ、網に絡まったハサミを引っ張った瞬間、大きい方のハサミが根元からぽろりと取れた。カニは残ったハサミを振り上げ威嚇している。取れた部分からは少し体液が出ているが多くはない。
この後の対応として最も適切なものはどれか
- 取れたハサミを瞬間接着剤で付け直す
- 触らず安静にし、清浄な水を保ち餌を近くに置く。ハサミは数回の脱皮で再生する
- 感染が心配なので魚病薬を入れた水で薬浴する
- 傷を乾かすため陸地に上げて1日水に入れない
正解B.触らず安静にし、清浄な水を保ち餌を近くに置く。ハサミは数回の脱皮で再生する
解説カニは脚やハサミをつかまれると自切して逃げる。切り口は自然に閉じ、数回の脱皮でハサミは再生する。正解は触らず安静にし、水を清潔に保って感染を防ぎ、餌を近くに置くこと。接着剤は毒性があり、魚病薬はカニに致死的。乾かすと鰓が傷み衰弱する。脱皮まで片ハサミで食べにくいので、餌は小さく切って与える。複数の脚が欠け食べられない場合は当日中に相談する。
課題網で無理に捕まえ、絡まったハサミを引っ張った。カニは自切する動物という知識がなく、掃除のたびに個体を移す方法も考えていなかった。ハサミの再生に脱皮が必要という理解も欠けていた。
改善案移動は網でなく、カニが自分から入る容器やカップで水ごとすくう。脚・ハサミをつかまない。掃除は個体を移す回数を最小限にし、脱皮期は掃除を延期する。清浄な水を保ち再生を待つ。
Q15登り木から落ちて貝殻が割れたオカヤドカリ怪我
9月の深夜、水槽の中で大きな音がして見に行くと、高さ40cmまで組んだ流木のてっぺんから落ちたオカヤドカリが、ガラス面のそばの硬い石の上にいた。貝殻が割れて腹部が半分見えている。脚は動いているが歩かない。予備の貝殻は2個置いている。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 割れた殻を手で外し、予備の貝殻に体を入れてやる
- 予備の貝殻を数個そばに置き、湿った砂の上で暗く静かにし、動かなければ今すぐ病院に相談する
- 割れた殻をテープで補修して元の場所に戻す
- ショックを和らげるため水皿に入れて休ませる
正解B.予備の貝殻を数個そばに置き、湿った砂の上で暗く静かにし、動かなければ今すぐ病院に相談する
解説殻が割れて体が露出した状態は乾燥と損傷の危険が高い緊急事態。正解は煮沸消毒した予備の貝殻を数個そばに置いて自分で引っ越させ、湿った砂の上で暗く静かにすること。人が殻を外して入れ替えると柔らかい腹部を傷つける。テープの粘着剤は有害で、水皿に入れると溺れる。体が露出して動かない場合は「今すぐ相談」の目安で、無脊椎動物を診る病院に電話する。
課題登れる高さは30cm以内という目安を超えて流木を組み、落下地点に硬い石を置いていた。夜行性で夜に活発に登る習性を考慮せず、転落を前提としたレイアウトになっていなかった。
改善案登り木の高さは30cm以内にし、下は柔らかい湿った砂だけにする。石や硬い装飾は端に寄せる。貝殻は今のサイズと一回り大きいものを常時3〜5個置き、割れた時にすぐ引っ越せる状態を保つ。
Q16外掛けフィルターに吸い込まれた稚エビ怪我
7月の朝、ミナミヌマエビが繁殖した水槽で、外掛けフィルターの中から小さな稚エビが数匹泳いでいるのが見えた。吸い込み口にはスポンジを付けていなかった。フィルター内で動いている個体も、動かない個体もいる。水温は25℃で、親エビたちは普段どおりモスの上にいる。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- フィルターを止めて分解し、稚エビを飼育水ごとそっとすくって水槽に戻し、吸い込み口にスポンジを付ける
- フィルターを逆流させて稚エビを水槽に押し戻す
- 稚エビはいずれ死ぬので放置し、フィルターはそのまま運転する
- フィルターの水ごと排水し、生き残った稚エビだけ拾う
正解A.フィルターを止めて分解し、稚エビを飼育水ごとそっとすくって水槽に戻し、吸い込み口にスポンジを付ける
解説稚エビはろ過器に吸い込まれやすく、内部で削られ傷つく。正解はまずフィルターを止め、分解して飼育水ごとそっと救出し、清浄な水槽に戻すこと。傷は次の脱皮で治る。同時に吸い込み口にスポンジフィルターを付けて再発を防ぐ。逆流は稚エビをさらに傷つけ、排水すると流されて死ぬ。放置すれば全部死ぬうえフィルター内で腐敗し水質を悪化させる。
課題繁殖を想定せず、吸い込み口の保護をしていなかった。稚エビは特に吸われやすいという基本を知らず、フィルターの選択(スポンジフィルターが推奨)も不適切だった。
改善案吸い込み口にはスポンジやストレーナーカバーを必ず付ける。繁殖水槽はスポンジフィルターにする。フィルターは毎日のぞき、稚エビが入っていないか確認する。掃除時も稚エビの混入を確認する。
Q17サワガニ同士のケンカで甲羅にひび怪我
5月の夜、30cm水槽に3匹入れているサワガニが激しく争い、小さい1匹の甲羅の縁にひびが入って青白い体液がにじんでいる。脚も1本欠けた。隅でじっとして動かない。陸地は狭く、隠れ場所は石が1つだけで、大きい2匹は今もその石を取り合っている。水温は21℃。
この後の対応として最も適切なものはどれか
- 傷ついた個体を隠れ家のある別容器に隔離し、水を清浄に保ち触らず見守る。今後は単独か大型容器で飼う
- ひび割れを防水絆創膏で覆って水槽に戻す
- ケンカを止めるため3匹全部を狭い容器で一緒に落ち着かせる
- 傷が乾いて治るよう陸地の乾いた場所に置き水に戻さない
正解A.傷ついた個体を隠れ家のある別容器に隔離し、水を清浄に保ち触らず見守る。今後は単独か大型容器で飼う
解説サワガニは縄張り性が強く、狭い水槽で複数飼うと共食いに至る。青白い体液の出血は清浄な水中で自然に止まり、脚は脱皮で再生する。正解は傷ついた個体を隠れ家のある別容器に隔離し、清浄な水で回復を待つこと。絆創膏の粘着剤は有害で、狭い容器にまとめれば争いが激化する。乾かすと鰓が傷つき衰弱する。数日食べず動かない、ひびが広がる場合は当日中に相談する。
課題30cm水槽に1〜2匹という目安を超えて3匹を同居させ、隠れ家も1つしかなかった。カニの縄張り性と共食いの習性を軽視し、争いの兆候を見逃していた。
改善案サワガニは単独飼育を基本にし、複数なら大型容器で隠れ家を個体数以上に置く。陸地と浅い水場を半々にし、脱皮個体はすぐ隔離できるよう予備の容器を用意する。争い痕(脚欠損)を見たら即分離する。
Q18指をサワガニのハサミに挟まれた怪我
日曜の午後、小学生の子どもがサワガニを手に乗せて遊んでいたところ、人差し指を大きなハサミで強く挟まれた。子どもは泣きながら手を振り回そうとしている。カニはハサミを離さず、指先が赤くなり少し血がにじんできた。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- カニの体を持って指から引き剥がす
- 手を振って振り落とす
- 手ごと水槽の水に入れ、動かさずにカニが自分から放すのを待つ
- カニに熱い湯をかけて驚かせる
正解C.手ごと水槽の水に入れ、動かさずにカニが自分から放すのを待つ
解説カニは引っ張られるほど強く挟む。無理に引き離すとハサミが自切し、人の指もさらに裂ける。正解は挟まれた手ごと水に入れて動かさず待つこと。水中で落ち着き自分から放す。放さないときは体の後ろを軽く支えて動きを促す。振り落とせば落下でカニが傷つき、熱湯は致命的でしかも放さない。放した後は傷を流水で洗って消毒し、腫れや化膿があれば受診する。
課題子どもにサワガニを素手で持たせて遊ばせた。カニは臆病で、つかまれれば防御として挟むという理解がなく、挟まれた時の対処法を家族で共有していなかった。
改善案サワガニは観察が基本で、手に乗せて遊ばせない。触る必要があるときは大人が甲羅の後ろを持つ。挟まれたら「水に入れて待つ」を家族全員に教えておく。触った後は必ず手洗いをする。
Q19フタの隙間に脚を挟まれ動けないオカヤドカリ怪我
3月の朝、水槽のスライド式フタとガラスの縁の間に、オカヤドカリの脚が挟まって宙づりになっていた。昨夜、脱走防止のため隙間を狭くしたばかり。脚は曲がって挟まれ、ヤドカリは殻に引っ込もうともがいている。挟まれてどれくらい経つかわからない。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- ヤドカリの殻を持って下に引っ張り脚を抜く
- フタをゆっくり開いて隙間を広げ、自分で外れるのを待ってから湿った砂の上に置き静かにする
- 挟まれた脚を根元からハサミで切って解放する
- そのままにして自力で抜けるまで待つ
正解B.フタをゆっくり開いて隙間を広げ、自分で外れるのを待ってから湿った砂の上に置き静かにする
解説挟まれた脚を引っ張ると自切や関節の損傷が起こる。正解はフタを動かして隙間そのものを広げ、ヤドカリが自分で脚を抜くのを待つこと。外れたら湿った砂の上に置き、暗く静かにする。脚が欠けても脱皮で再生する。殻を引っ張る、脚を切る行為は不要な損傷を与える。放置は乾燥と衰弱を招く。解放後も動かず殻から出ない状態が続くなら当日中に相談する。
課題脱走防止のためにフタの隙間を狭めたが、脚が入る程度の隙間が残り、かえって挟まれる構造になっていた。ヤドカリが壁を登り、フタに脚をかける習性を考慮していなかった。
改善案フタは隙間ゼロにするか、脚が入らないメッシュや密閉タイプに変更する。設置後は夜間に登った時の動きを確認する。装飾やコード類も挟まれる隙間がないか点検し、夜間の登り行動を観察する。
Q20子どもが手に乗せたエビが床に落ちた怪我
土曜の昼、幼稚園の子どもが「見せて」と水槽からヤマトヌマエビを手ですくい、手のひらから床に落としてしまった。エビは床で跳ね、拾い上げると脚が1本曲がり、体を丸めたまま動きが弱い。水槽の水温は23℃、床は硬いフローリングだった。
エビへの対応として最も適切なものはどれか
- 曲がった脚をまっすぐに戻してから水槽に戻す
- すぐに水槽に戻し、隠れ家のそばで静かにして触らず見守る。曲がった脚は脱皮で治る
- コップの水道水に入れて回復を待つ
- 衰弱しているので水槽に戻さず濡れたティッシュに包んで保温する
正解B.すぐに水槽に戻し、隠れ家のそばで静かにして触らず見守る。曲がった脚は脱皮で治る
解説エビは空気中に長くいると鰓が乾いて呼吸できなくなる。正解はすぐに元の水槽に戻し、隠れ家のそばで触らず安静にすること。曲がった脚は次の脱皮で正常に戻る。脚を手で伸ばすと折れて自切する。水道水はカルキで致命的、ティッシュ包みは呼吸できず保温も不要で逆効果。戻した後に腹脚が動き、翌日に餌を食べれば回復と判断できる。動きが止まれば当日中に相談する。
課題子どもが水槽に手を入れられる状況で、エビを空気中に出すことの危険(乾燥・落下・自切)を教えていなかった。フタや監督の体制が不十分だった。
改善案水槽は子どもが手を入れられない位置か重いフタにし、観察はガラス越しと決める。どうしても移す時は水ごとカップですくう。エビは触らない生き物だと家族で共有し、落ちた時は「すぐ水へ」を徹底する。
Q21混泳の熱帯魚に脱皮直後のエビがかじられた怪我
2月の夜、60cm水槽でヤマトヌマエビ6匹をエンゼルフィッシュと混泳させている。脱皮したばかりのエビ1匹が魚につつき回され、腹部に傷を負い触角が半分になった。エビは流木の下に逃げ込んだが、魚が周囲を泳ぎ回っている。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 傷ついたエビを飼育水ごとカップですくい、隠れ家を入れた別容器に隔離して静かにする
- 魚に餌を多めに与えてエビへの興味をそらす
- エビの傷に魚病薬を塗って水槽に戻す
- 自然のことなので手を出さず翌朝確認する
正解A.傷ついたエビを飼育水ごとカップですくい、隠れ家を入れた別容器に隔離して静かにする
解説脱皮直後のエビは魚にとって格好の餌になる。正解は傷ついた個体を水ごとすくって隠れ家のある別容器に隔離し、清浄な水で回復を待つこと。傷と触角は脱皮で再生する。餌を増やしても捕食は止まらず、水質悪化を招く。魚病薬はエビに致死的。翌朝まで放置すれば食べられる可能性が高い。今後は隠れ家を増やすか、混泳自体を見直す。
課題中〜大型魚とエビの混泳は、脱皮直後や稚エビが捕食されるリスクが高いという認識がなかった。流木以外の密な隠れ家が不足し、脱皮個体が逃げ切れない環境だった。
改善案混泳は小型で温和な魚に限り、モスや流木で魚が入れない隠れ家を多層に作る。エビ専用の隔離容器を常備し、脱皮殻を見つけたら数日は特に観察する。エビが減り続けるなら混泳をやめる。
Q22流木の隙間に体が挟まったエビ怪我
10月の朝、20L水槽で飼うミナミヌマエビの1匹が、流木の細い割れ目に体を挟んだまま動けなくなっていた。脚を動かして抜けようとしているが抜けない。周りのエビが集まってきている。昨日から少しずつもがいていたようだ。
最も適切な対応はどれか
- ピンセットでエビの体をつまんで引き抜く
- 流木を水ごとそっと持ち上げ、隙間を広げるか割れ目側を軽く傾けて自力で出られるようにし、出たら隠れ家へ
- エビが自力で脱皮して細くなるのを待つ
- 流木ごと水槽から出して乾かし、隙間が開いたら戻す
正解B.流木を水ごとそっと持ち上げ、隙間を広げるか割れ目側を軽く傾けて自力で出られるようにし、出たら隠れ家へ
解説挟まったエビを体をつまんで引くと殻が割れたり脚が自切する。正解は流木を水中でそっと動かして隙間を広げ、エビが自分で抜けられる状態を作り、出たら隠れ家に移すこと。傷は脱皮で治る。脱皮を待つのは衰弱と仲間の攻撃を招く。流木を水槽から出して乾かせばエビは呼吸できない。抜けた後に動かず餌を食べない状態が翌日も続けば相談する。
課題エビが入り込める狭い割れ目のある流木をそのまま入れていた。狭い隙間を作らないという基本を知らず、昨日から様子がおかしいのに気づくのが遅れた。
改善案流木や石は隙間を確認し、細い割れ目はモスで埋めるかヤスリで広げる。毎日の観察で同じ場所から動かない個体がいないか確認する。救出時は必ず水中で行い、体をつかまない。
Q23脱走したサワガニが廊下で乾いていた事故
8月の朝、水槽のフタが少しずれていて、サワガニがいない。探すと廊下の隅で埃をかぶって動かないのを見つけた。夜のうちに脱走したらしく、体は乾いて脚がこわばっているが、触ると脚がわずかに動く。エアコンは切ってあり室温は30℃近い。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 濡れた布で包んで湿らせ、同温の清浄な浅い水に戻し、隠れ家で暗く静かにして数時間見守る
- 冷たい水道水にそのまま沈めて一気に潤す
- 動かないので死んだと判断して埋める
- ドライヤーの冷風で埃を吹き飛ばしてから戻す
正解A.濡れた布で包んで湿らせ、同温の清浄な浅い水に戻し、隠れ家で暗く静かにして数時間見守る
解説サワガニは鰓が湿っていれば陸でも呼吸できるが、乾燥と高温で急速に衰弱する。脚がわずかでも動くなら生きている。正解は濡れた布で包んで湿らせ、同温のカルキ抜き水に浅く戻し、暗く静かに見守ること。カルキ入りの冷たい水は温度差と塩素で追い打ちになる。動かなくても脚の反応があれば死亡と決めつけない。冷風は乾燥を進める。数時間経っても反応がなければ相談する。
課題フタの隙間管理が甘く、カニが壁を登り脱走する習性を軽視していた。夜行性で夜に活発に動くことを考慮せず、夏場に室温が30℃近くなる環境も放置していた。
改善案隙間ゼロのフタと重しを付け、配線を通す穴も塞ぐ。毎朝個体数を確認する習慣をつける。脱走に備えて濡れ布と汲み置き水を用意し、夏は室温・水温を25℃以下に保つ。
Q24配線を伝って脱走したオカヤドカリが見つからない事故
12月の夜、水槽のフタの配線用の隙間からオカヤドカリが脱走した。暖房の効いたリビングだが湿度は40%で、部屋を30分探しても見つからない。ソファの下や家具の隙間は暗くて見えない。家族が掃除機をかけようとしている。
最も適切な行動はどれか
- 掃除機をかけながら家具を動かして一気に探す
- 自分で戻るのを待ち、明日の朝また探す
- 掃除機と歩行を止め、暗く湿った場所を中心に懐中電灯で探す。湿らせた布や水皿を部屋の隅に置き、見つけたら濡れた布で包んで戻す
- 部屋中に霧吹きをして湿度を上げてから探す
正解C.掃除機と歩行を止め、暗く湿った場所を中心に懐中電灯で探す。湿らせた布や水皿を部屋の隅に置き、見つけたら濡れた布で包んで戻す
解説オカヤドカリは湿度40%の部屋では数時間で乾燥し、踏まれる危険もある。正解はまず掃除機と歩行を止めて踏み事故を防ぎ、暗く湿った場所(家具の下、観葉植物の鉢周り、風呂場)を懐中電灯で探すこと。湿らせた布や水皿を置くと引き寄せられる。見つけたら濡れた布で包んで湿らせて戻す。翌朝まで待つと乾燥死や踏まれるリスクが高い。霧吹きは家全体の湿度改善にならず時間の無駄になる。
課題配線用の隙間を塞いでおらず、ヤドカリがコードを伝って登る習性を知らなかった。冬の暖房で乾燥した室内が脱走個体に致命的である認識も欠けていた。
改善案配線はフタの外を通すか、隙間をスポンジやテープで完全に塞ぐ。夜に活動する時間帯の前にフタを点検する。脱走時の対応(掃除機停止・湿らせた布)を家族で共有し、水槽の場所は家具の少ない部屋にする。
Q25強い水流で飛び出したヌマエビが床で跳ねている事故
5月の夜、フィルターを強力なものに交換した直後、フタのないミナミヌマエビ水槽から数匹が飛び出し、床で跳ねているのを見つけた。1匹はもう動かず、2匹はまだ跳ねている。水槽の水温は24℃。床はカーペットで毛が体に付いている。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 毛をきれいに取ってから水槽に戻す
- 跳ねている個体からすぐ水槽に戻し、動かない個体も戻して腹脚の動きを確認。その後フィルターの流量を弱めフタをする
- 動かない個体はゴミ箱に捨て、跳ねている個体だけ戻す
- 水道水を入れたコップに全部入れて様子を見る
正解B.跳ねている個体からすぐ水槽に戻し、動かない個体も戻して腹脚の動きを確認。その後フィルターの流量を弱めフタをする
解説エビは空気中で鰓が乾くと数分で呼吸困難になる。正解はまず生きている個体から一刻も早く水槽に戻し、動かない個体も戻して腹脚の動きで生死を確認すること。毛は水中で自然に取れる。動かないように見えても水に戻すと回復することがある。水道水はカルキで致命的。戻した後は飛び出しの原因である強い水流を弱め、フタで隙間を塞ぐ。
課題エビは驚くと後方に跳ねて水槽外に飛び出す習性があるのに、フタなしで強い水流のフィルターに交換した。飛び出し事故への備え(フタ・流量調整)がなかった。
改善案エビ水槽は必ずフタをし、フィルターの流量は弱めに調整するかスポンジフィルターにする。機材を変えた日は数時間観察する。床に落ちたエビは「まず水へ」を徹底し、毎日個体数を確認する。
Q26掃除中にサワガニを踏んでしまった事故
日曜の午前、水槽掃除のためにサワガニを床に置いたバケツに移したが、バケツから這い出していたのに気づかず、足元にいたカニを踏んでしまった。カニは甲羅の一部がへこみ、脚が2本取れ、体液が出ている。動きはあるが弱々しい。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- へこんだ甲羅を指で押して形を戻す
- 傷を乾かすため乾いた紙の上に置いて休ませる
- 痛みを和らげるため人の鎮痛剤を砕いて水に溶かす
- 清浄な同温の浅い水に静かに戻し、隠れ家で暗くして触らず数時間見守り、動かなくなれば今すぐ相談する
正解D.清浄な同温の浅い水に静かに戻し、隠れ家で暗くして触らず数時間見守り、動かなくなれば今すぐ相談する
解説踏みつけによる外骨格の損傷は人が治せない。正解は清浄な同温の浅い水に戻し、隠れ家で暗く静かにして触らず見守ること。体液の出血は清浄な水中で自然に止まり、脚は脱皮で再生するが、甲羅の損傷は脱皮まで持ちこたえるかどうかで決まる。甲羅を押すと内臓を傷つけ、乾いた紙の上では鰓が乾く。人の薬は水質を壊し致死的。脚の反応がなくなった場合や翌日も食べない場合は相談する。
課題掃除中に個体を移した容器にフタをせず、カニが壁を登り這い出す習性を忘れていた。足元を見て歩くという基本を怠り、移動先の容器の管理が甘かった。
改善案掃除中の避難容器は必ずフタ付きで、床でなく台の上に置く。作業前に個体の位置を確認し、作業中も足元を見る。掃除の手順を決め、個体を移す時間を最小限にする。
Q27猫が水槽に前足を入れてエビをかき回した事故
4月の昼、飼い猫がフタのないミナミヌマエビ水槽に前足を入れてかき回しているのを見つけた。水は濁り、モスがちぎれて浮き、エビは隅に固まっている。数匹は床に飛び出し、猫が1匹を口にくわえようとしている。水温は23℃で、床は乾いたフローリングだ。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 猫をどけて床のエビをすぐ水槽に戻し、濁りが強ければ同温の水で少量換水し、重いフタを付ける
- 猫を叱って、床のエビは死んでいるだろうから片付ける
- 猫が触った水はすぐ全換水して除菌する
- 水槽を元に戻し、猫は今後も自由にさせておく
正解A.猫をどけて床のエビをすぐ水槽に戻し、濁りが強ければ同温の水で少量換水し、重いフタを付ける
解説エビは空気中では数分で呼吸できなくなる。正解はまず猫を遠ざけ、床のエビをすぐ水槽に戻すこと。跳ねなくても腹脚の動きで生死を確認する。猫の足で舞い上がった汚れで濁りが強ければ、同温の水で少量換水する。全換水はバクテリアを失い水質を急変させる。猫は再び狙うので、重いフタを付け、水槽の位置も見直す必要がある。猫の口に入ったエビは肺吸虫の心配はないが、猫に生のサワガニは食べさせない。
課題猫がいる家でフタのない水槽を置き、猫や鳥が容器に入らないよう重いフタをするという基本を怠っていた。エビが飛び出したときの初動を知らず、猫の行動を想定していなかった。
改善案水槽には隙間のない重いフタを付け、猫が乗れない場所に設置する。猫が近づけない部屋にするか、水槽周りに柵を置く。飛び出したエビは「まず水へ」を家族で共有し、フタの状態を毎日確認する。
Q28屋外の睡蓮鉢にヤゴが入りエビが減っていく事故
7月、ベランダの睡蓮鉢でミナミヌマエビ30匹を飼っていたが、2週間で10匹ほどに減った。鉢の中に3cmほどのヤゴが数匹いて、鉢の縁にはアメンボもいる。今朝はサギらしき鳥がベランダの手すりに止まっていた。水温は昼に30℃近くまで上がる。
最も適切な対応はどれか
- 殺虫剤を鉢の周りに散布してトンボの産卵を防ぐ
- エビは自然に増えるので何もせず観察を続ける
- エビとヤゴを網で全部すくい、エビだけ室内水槽に移す
- ヤゴを見つけ次第取り除き、目の細かいネットで鉢を覆い、すだれで遮光して水温を下げる
正解D.ヤゴを見つけ次第取り除き、目の細かいネットで鉢を覆い、すだれで遮光して水温を下げる
解説屋外容器ではヤゴやアメンボ、サギがエビを捕食する。正解はヤゴを見つけ次第取り除き、細かいネットで覆ってトンボの産卵と鳥の飛来を防ぎ、遮光で水温上昇を抑えること。殺虫剤は微量でもエビを全滅させる最悪の選択。放置すれば捕食と高水温で全滅する。室内へ移すこと自体は選択肢だが、網で全部すくうと自切や脱皮不全を招き、水質差でショックを受ける。移すなら水合わせを行う。
課題屋外飼育の捕食者リスク(ヤゴ・アメンボ・サギ)を知らず、ネットや遮光の対策がなかった。個体数の減少を2週間放置し、夏の屋外で水温が30℃に達する危険にも対処していなかった。
改善案屋外容器には最初からネットと遮光を設置し、毎朝水温と個体数を確認する。ヤゴが入らないよう月1回底をチェックする。殺虫剤や蚊取り剤を容器の近くで使わない。猛暑日は室内へ避難できる予備水槽を用意する。
Q29脱皮中のヤドカリを掘り出してしまった事故
2月の夕方、砂の交換をしようとスコップで掘っていたところ、砂の中で脱皮の最中だったオカヤドカリを掘り出してしまった。古い殻が半分外れかけた状態で、体は真っ白で柔らかく、ぐったりしている。予備の砂と貝殻は用意してある。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 残った古い殻を手で剥がして脱皮を完了させる
- 触らず、湿った砂の上に置いて霧吹きで湿度を上げ、暗く静かにする。可能なら湿った砂を軽くかけて覆い、明日まで絶対に触らない
- 乾燥を防ぐため水皿の海水に浸けておく
- 同居個体のいる砂の上に戻して自然に任せる
正解B.触らず、湿った砂の上に置いて霧吹きで湿度を上げ、暗く静かにする。可能なら湿った砂を軽くかけて覆い、明日まで絶対に触らない
解説脱皮途中のオカヤドカリは極めて無防備で、掘り出しは最も危険な事故のひとつ。正解はこれ以上触らず、湿った砂の上に置き湿度を最大限に上げ、暗く静かにして翌日まで待つこと。可能なら周囲に湿った砂を軽くかけて暗さと湿度を保つ。殻を剥がすと死ぬ。海水に浸けると溺れ、同居個体は柔らかい体を襲う。1日以上動かず脱皮が進まなければ「今すぐ相談」の目安に当たるので病院へ連絡する。
課題潜っているヤドカリを確認せずに砂を掘った。砂交換は個体が潜っていない時に部分的に行うという基本と、脱皮中は絶対に掘らない原則が守られていなかった。
改善案砂の交換は月1回の部分交換とし、個体の所在を全部確認してから行う。潜った個体がいる間は掘らず、日付を記録する。潜っている場所の見当をつけるため、砂の盛り上がりや潜り口を観察しておく。
Q30換水用バケツに移したエビを一晩忘れた事故
土曜の夜、水槽を洗うためミナミヌマエビ15匹をフタのない小さなバケツに移し、そのまま忘れて翌朝気づいた。バケツにはエアレーションも隠れ家もなく、水温は水槽より4℃低い18℃。数匹が水面に集まり、2匹は底で動かない。
取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 急いで全員を22℃の水槽に戻す
- バケツにヒーターを入れて一気に22℃にする
- バケツにエアレーションを入れ、水槽の水を少しずつ加えて温度と水質を1時間かけて合わせてから戻す
- 水面に集まる個体だけ先に戻し、動かない個体は捨てる
正解C.バケツにエアレーションを入れ、水槽の水を少しずつ加えて温度と水質を1時間かけて合わせてから戻す
解説狭いバケツに一晩置くと酸欠と水質悪化が進み、水面に集まるのはその症状。正解はまずエアレーションで酸素を補い、水槽の水を少しずつ加えて温度と水質を緩やかに合わせてから戻すこと。4℃の温度差のまま急に戻すと脱皮不全を誘発する。ヒーターで一気に加温するのも急変になる。動かない個体も水槽の水で腹脚の動きを確認し、反応があれば戻す。戻した後も動かない個体が増えるなら当日中に相談する。
課題エビを移す容器に隠れ家もエアレーションもなく、作業時間の見積もりも甘かった。作業を中断したまま忘れるという管理ミスに加え、戻す時の温度合わせの重要性を理解していなかった。
改善案掃除中の避難容器は水槽の水を使い、フタ・エアレーション・モスを入れる。作業は1時間以内に終える計画を立て、タイマーをかける。戻す時は必ず温度を確認し、点滴法などで緩やかに合わせる。
Q31新しい水草を入れた直後にエビが苦しみ始めた中毒・誤飲
3月の夜8時、ホームセンターで買った水草を洗ってすぐ20L水槽に植えたところ、30分後にミナミヌマエビ15匹が一斉に泳ぎ回り、ひっくり返る個体が出始めた。水温は変わっていない。水草のラベルには「無農薬」の表示がなかった。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 水草を全部取り出し、同温のカルキ抜き水で半分換水を2回行い、活性炭を入れエアレーションを強める
- エビだけ別容器の水道水に移して水草はそのままにする
- 解毒剤として食塩を水槽に加える
- 様子を見て翌朝も苦しんでいたら換水する
正解A.水草を全部取り出し、同温のカルキ抜き水で半分換水を2回行い、活性炭を入れエアレーションを強める
解説水草に残留した農薬はエビに微量で致死的で、導入直後の暴れ・転倒は典型的な中毒症状。正解は原因の水草を即座に取り出し、同温のカルキ抜き水で半分換水を2回行って濃度を下げ、活性炭で薬剤を吸着し、エアレーションで酸素を確保すること。水道水はカルキでとどめを刺し、原因の水草を残せば再汚染する。食塩は解毒にならない。翌朝まで待てば全滅する。複数が一斉に苦しむ状態は「今すぐ相談」の目安に当たる。
課題水草の残留農薬がエビに致命的だという知識がなく、無農薬表示のない水草を洗っただけで入れた。数日間別容器で水にさらす前処理を知らなかった。
改善案水草は無農薬表示の製品を選び、それでも数日間別容器で水にさらし、毎日水を替えてから入れる。導入後1時間はエビの様子を観察する。緊急換水用のカルキ抜き水と活性炭を常備する。
Q32魚の白点病治療薬を入れたらエビが暴れ出した中毒・誤飲
1月の夜、60cm水槽の熱帯魚に白点病が出たため、市販の治療薬を規定量入れた。10分後、同居のヤマトヌマエビ8匹が激しく泳ぎ回り、ガラス面に体をぶつけている。1匹は体が白く濁り始めた。薬のラベルを見ると銅を含むと書いてあった。
エビを救うため最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 薬の効果を弱めるため活性炭だけ入れ、エビはそのまま水槽に残す
- 生きているエビを飼育水でない清浄なカルキ抜き水の別容器へ緊急避難させ、エアレーションと隠れ家を入れる
- 水槽の水を1/4換水して薬の濃度を薄める
- エビは薬に慣れるので翌日まで様子を見る
正解B.生きているエビを飼育水でない清浄なカルキ抜き水の別容器へ緊急避難させ、エアレーションと隠れ家を入れる
解説銅を含む魚病薬はエビに致死的で、暴れて白濁するのは銅中毒の典型。薬の入った水槽で薄めても間に合わない。正解は生存個体を薬の入っていない清浄な同温のカルキ抜き水へ緊急避難させ、エアレーションと隠れ家を入れて暗く静かにすること。飼育水を使うと薬を持ち込む。活性炭や1/4換水は濃度低下が遅く、エビは慣れない。避難後も苦しむ個体が多ければ今すぐ相談し、元の水槽は薬の使用後に全換水しろ材・底床を洗ってからでないとエビを戻せない。
課題魚病薬・銅はエビに微量で致死という基本を知らず、混泳水槽でそのまま投薬した。魚の治療は別の隔離水槽で行うという原則と、薬のラベル確認を怠った。
改善案魚の薬浴は必ず別容器で行い、本水槽に薬を入れない。使う薬の成分(銅・マラカイトグリーン等)を事前に確認する。緊急避難用の容器とカルキ抜き水、エアレーションを常備し、投薬後は器具も洗浄する。
Q33蚊取り線香を焚いた部屋でエビが一斉に死んだ中毒・誤飲
7月の夜、エビ水槽のある部屋で蚊取り線香を焚き、窓を閉めて寝た。翌朝、ミナミヌマエビ20匹のうち半数が底で動かず、残りも水面に集まって脚をばたつかせている。フタは網状で煙が入りやすい。水温は26℃、水質検査では異常がない。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 水質が正常なので原因不明として様子を見る
- 水温が高いので冷却ファンで下げる
- 水槽を薄い水で満たしてエビの体を洗う
- 換気し蚊取り線香を撤去したうえで、生存個体を同温の清浄な水に避難させ、水槽は換水と活性炭で薬剤を除く
正解D.換気し蚊取り線香を撤去したうえで、生存個体を同温の清浄な水に避難させ、水槽は換水と活性炭で薬剤を除く
解説蚊取り線香や殺虫剤の成分(ピレスロイド系)は空気から水面に溶け込み、エビには微量で致死的。水質検査キットでは検出できない。正解は換気して発生源を撤去し、生存個体を同温の清浄な水に避難させ、水槽は換水と活性炭で薬剤を除去すること。水質が正常だからと様子を見れば残りも死ぬ。水温は原因ではなく、体を洗う行為は意味がない。複数が一斉に苦しむ状況は「今すぐ相談」に当たる。
課題殺虫剤・蚊取り線香・芳香剤を使う部屋に水槽を置かないという基本を知らなかった。空気中の薬剤が水に溶けるという発想がなく、網状のフタで水槽を無防備にしていた。
改善案水槽のある部屋では蚊取り線香・スプレー殺虫剤・燻煙剤・芳香剤を一切使わない。家族全員に周知し、蚊対策は網戸や物理的な方法にする。他の部屋で燻煙剤を使う際も水槽を密閉するかフィルターを止める。
Q34塗装された飾りの塗料をかじったオカヤドカリ中毒・誤飲
11月の夜、100円ショップで買った色付きの装飾用貝殻と塗装した小さな置物を水槽に入れて1週間。オカヤドカリが置物の塗装を削り取って食べているのを見た。塗料の剥がれた部分が広く、今日は餌を食べず動きが鈍い。塗装が飼育水皿にも溶け出したように色が付いている。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- ヤドカリの口を開けて塗料を取り出す
- 動きが鈍いだけなので様子を見て翌週に判断する
- 塗装品をすべて撤去し、水皿を洗って新しい水に替え、砂の汚染部分を交換し、当日中に病院に相談する
- 解毒のため塩水に体ごと浸ける
正解C.塗装品をすべて撤去し、水皿を洗って新しい水に替え、砂の汚染部分を交換し、当日中に病院に相談する
解説塗料や接着剤にはヤドカリに有害な溶剤・重金属が含まれ、かじると中毒を起こす。正解はまず塗装品をすべて撤去し、汚染された水皿と砂を交換して継続的な摂取を止め、食欲不振と動きの鈍さが出ているため当日中に病院に相談すること。口から取り出そうとするのは無理で損傷を招く。翌週まで待てば手遅れになりやすい。塩水に浸けても解毒にならず、陸生のヤドカリは溺れる。
課題ヤドカリが装飾品をかじる習性を知らず、塗装された飾りを無警戒に入れた。装飾品は無塗装にするという原則と、貝殻も塗装なしのものを選ぶという基本が欠けていた。
改善案水槽内の装飾は無塗装の流木・天然石・煮沸した天然貝殻に限る。新しい物を入れる前に塗料・接着剤・防腐剤の有無を確認する。異物を食べていないか毎日観察し、食欲低下時はすぐに直前に入れた物を疑う。
Q35銅の給湯配管の水で換水したらエビが全滅した中毒・誤飲
冬の朝、水温を合わせるために給湯器から出したぬるま湯にカルキ抜きを入れ、ヤマトヌマエビ水槽の1/3を換水した。数時間後、エビ10匹が激しく泳いだ後に次々と白濁して死に、生き残りは2匹だけ。同じ水を使った金魚の水槽は何ともない。古い家で給湯配管は銅製だった。
原因の推定と生存個体への対応として最も適切なものはどれか
- 銅配管から溶け出した銅による中毒。生存個体を別の清浄な水(汲み置きの水道水を室温に合わせたもの)へ避難させ、水槽は全換水しろ材・底床を洗う
- カルキ抜きが足りなかった。カルキ抜きを倍量入れて残りを守る
- ぬるま湯の温度が高すぎた。冷たい水を足して温度を下げる
- 原因不明の病気。生存個体に魚病薬を投与する
正解A.銅配管から溶け出した銅による中毒。生存個体を別の清浄な水(汲み置きの水道水を室温に合わせたもの)へ避難させ、水槽は全換水しろ材・底床を洗う
解説給湯配管に銅が使われていると、お湯に銅が溶け出す。魚は耐えられてもエビには微量で致死的で、暴れて白濁し一斉に死ぬのは銅中毒の典型。正解は生存個体を銅を含まない清浄な水(汲み置きの冷水を室温に合わせたもの)へ避難させ、水槽は全換水しろ材と底床を洗って銅を除くこと。カルキ抜きの増量や温度調整は原因を外している。魚病薬はさらに銅を加えることになる。今後、給湯器の湯は決して使わない。
課題換水の温度合わせに給湯器の湯を使い、銅配管の水がエビに致命的という知識がなかった。金魚が無事だったことからエビの銅への極端な感受性を見落としやすい状況だった。
改善案換水用の水は蛇口の冷水を前日から汲み置きし、室温で温度を合わせる。給湯器の湯や銅配管を通った水は使わない。エビ用に銅を除去する吸着剤やフィルターも検討し、換水後は必ず数時間観察する。
Q36猛暑日にエビ水槽の水温が30℃を超えた環境・災害
8月の午後2時、外出先から帰ると締め切った部屋の30cm水槽が31℃になっていた。ミナミヌマエビ15匹は水面近くに集まり、動きが鈍い。数匹はひっくり返りそうになっている。エアコンはあるが冷却ファンは持っていない。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 氷を直接水槽に入れて一気に24℃まで下げる
- 冷蔵庫の冷水で半分換水してすぐ下げる
- エアコンをつけ、凍らせたペットボトルを浮かべて1時間1℃ずつ下げ、エアレーションを追加し餌を止める
- エビを取り出して冷蔵庫の野菜室で休ませる
正解C.エアコンをつけ、凍らせたペットボトルを浮かべて1時間1℃ずつ下げ、エアレーションを追加し餌を止める
解説エビは28℃を超えると危険で、30℃超は死亡域。水面に集まるのは高水温による酸欠と衰弱のサイン。正解はエアコンで室温を下げ、凍らせたペットボトルを浮かべて1時間に1℃ずつ緩やかに下げ、エアレーションで酸素を補い、餌を止めて水質悪化を防ぐこと。氷や冷水で一気に下げると急変で脱皮不全やショックが起こる。冷蔵庫に入れる行為は温度差が大きすぎ、乾燥もして致命的。動かない個体が増え続けるなら今すぐ相談する。
課題夏の締め切った部屋で冷却設備なしに水槽を置き、外出中の水温上昇を想定していなかった。エビの適温が25℃以下という認識が薄く、冷却ファンなどの備えがなかった。
改善案6月までに冷却ファンやクーラーを設置し、外出時はエアコンの弱運転かタイマーで室温を管理する。凍らせたペットボトルを常に冷凍庫に用意する。最高最低水温計を付けて留守中の水温を確認する。
Q37冬の停電でオカヤドカリのヒーターが止まった環境・災害
1月の夜10時、雪で停電が発生し、オカヤドカリ水槽のパネルヒーターと保湿用の設備が止まった。室温は既に12℃まで下がり、ヤドカリ2匹は砂の上でほとんど動かない。復旧の見込みは未定。家には使い捨てカイロ、毛布、発泡スチロール箱がある。
最も適切な対応はどれか
- ヤドカリを自分の服のポケットに入れて体温で温める
- 水槽を発泡スチロール箱や毛布で覆い、布で包んだカイロを水槽の側面外側に貼って20℃前後を保ち、霧吹きで湿度を維持する
- ストーブの真ん前に水槽を置いて一気に温める
- ヤドカリを湯たんぽの上に直接置いて温める
正解B.水槽を発泡スチロール箱や毛布で覆い、布で包んだカイロを水槽の側面外側に貼って20℃前後を保ち、霧吹きで湿度を維持する
解説オカヤドカリは20℃を下回ると活動が止まり、10℃以下で命に関わる。正解は水槽を断熱材や毛布で覆って熱を逃がさず、布で包んだカイロを側面外側に貼って緩やかに保温し、霧吹きで湿度70%以上を維持すること。カイロは直接触れると局所的に高温になり、酸素も消費するので水槽内には入れない。ポケットは乾燥し圧迫する。ストーブの前や湯たんぽの直置きは急激な温度差と乾燥で危険。翌朝も動かず10℃以下なら今すぐ相談する。
課題冬の停電を想定した保温の備えがなく、ヒーター以外の保温手段を考えていなかった。室温が12℃まで下がる前に対策を始めるべきだったが、温度低下の速さを理解していなかった。
改善案発泡スチロール箱・毛布・カイロ・霧吹きを非常用セットとして水槽の近くに置く。モバイルバッテリーで動くUSBヒーターや保温グッズを検討する。停電時の手順を紙に書いて貼り、家族で共有する。
Q38地震で水槽の水が半分こぼれた環境・災害
深夜2時、強い地震で棚の上の20L水槽が揺れて水が半分こぼれ、モスや流木が崩れた。ミナミヌマエビ10匹は残った水の中にいるが、フィルターは水位低下で空回りし、水は濁っている。床に落ちた個体はいない。余震が続いている。
最初に取るべき行動として最も適切なものはどれか
- 水道水をそのまま足して水位を戻す
- 余震が怖いので水槽をそのまま放置して朝まで待つ
- エビを全部取り出して新しい水の別容器に移す
- 空回りしているフィルターを止め、汲み置きかカルキ抜きした同温の水を少しずつ足し、水槽を低く安定した場所に移す
正解D.空回りしているフィルターを止め、汲み置きかカルキ抜きした同温の水を少しずつ足し、水槽を低く安定した場所に移す
解説水位が下がってフィルターが空回りすると熱を持ち故障し、ろ過も止まる。正解はまずフィルターを止め、カルキ抜きした同温の水を少しずつ足して水質を急変させず、水槽を低く安定した場所に移すこと。水道水をそのまま足せばカルキで死ぬ。放置すれば酸欠と水質悪化が進む。全部を新しい水に移すと水質差でショックを受ける。翌日は水質を検査し、崩れた隠れ家を戻す。
課題地震対策なしに高い棚に水槽を置き、汲み置き水も用意していなかった。水槽の設置場所と耐震対策、災害時の初動(フィルター停止・水の補充)について考えていなかった。
改善案水槽は低く安定した台に置き、耐震マットやフタで固定する。カルキ抜き水を常に数リットル汲み置きし、非常用の電池式エアポンプを用意する。災害時の手順(フィルター停止・補水・移動)を決めておく。
Q39台風で避難勧告、サワガニをどう連れて行くか環境・災害
9月の夕方、台風接近で避難指示が出た。30cm水槽で飼うサワガニ1匹を連れて行きたいが、避難所は車で20分、停電の可能性もある。手元には小さなフタ付きプラケース、飼育水、保冷剤、キッチンペーパーがある。気温は28℃。
最も適切な持ち出し方法はどれか
- 水槽ごと車に積み、水を満杯にして運ぶ
- プラケースに飼育水を浅く入れ、隠れ家になる石か濡れたキッチンペーパーを入れて暗くし、保冷剤を布で包んで外側に添えて運ぶ
- 水を入れずビニール袋に入れて持ち歩く
- 連れて行かず、水槽に餌を多めに入れて置いていく
正解B.プラケースに飼育水を浅く入れ、隠れ家になる石か濡れたキッチンペーパーを入れて暗くし、保冷剤を布で包んで外側に添えて運ぶ
解説サワガニは鰓が湿っていれば陸でも呼吸でき、深い水より浅い水と隠れ家が安全。正解はフタ付きプラケースに飼育水を浅く入れ、隠れ家か濡れたキッチンペーパーで湿度を保ち、暗くして運ぶこと。28℃は高温なので保冷剤を布で包んで外側に当て、冷やしすぎないよう調整する。水槽を満杯で運ぶと揺れで水がこぼれ重く危険。水なしの袋は乾燥し、餌を多めに残せば水質が悪化して死ぬ。避難先では水を毎日替える。
課題災害時の持ち出し方法を事前に考えておらず、道具を急いで探すことになった。サワガニの呼吸や温度の特性を理解した搬送方法を知らず、水を多く入れれば安全と誤解しやすい状況だった。
改善案フタ付きプラケース・汲み置き水・保冷剤・キッチンペーパーを非常持ち出し袋に入れておく。避難先での餌と換水の計画を立て、避難所がペット不可なら預け先も事前に決めておく。
Q40冬にヒーターなしで水温10℃になったエビ水槽環境・災害
2月の朝、暖房のない部屋の20L水槽が10℃になっていた。ミナミヌマエビ15匹は底でじっとして動かず、餌にも反応しない。ヒーターは持っていない。日中は暖房で20℃まで上がる部屋で、昨夜から急に冷え込んだ。水質は先週の検査で正常だった。
最も適切な対応はどれか
- エビを取り出しぬるま湯のコップに入れて温める
- 熱帯魚用ヒーターを買ってきて一気に25℃に設定する
- 水槽を発泡スチロールや毛布で覆って部屋の暖房で緩やかに戻し、ヒーターを購入して15℃以上に保つ。動かなくても触らず給餌を控える
- 低温で死んでいると判断して処分する
正解C.水槽を発泡スチロールや毛布で覆って部屋の暖房で緩やかに戻し、ヒーターを購入して15℃以上に保つ。動かなくても触らず給餌を控える
解説ミナミヌマエビは低温に比較的強いが、10℃以下では代謝が止まり、動かなくなる。10℃以下で動かない状態は緊急に近い。正解は水槽を断熱して部屋の暖房で緩やかに戻し、ヒーターで15℃以上を保つこと。動かないのは冬眠状態で死亡ではない。ぬるま湯に移すのは急激な温度差でショック死する。一気に25℃にするのも急変になる。低温時は消化できないので給餌を控える。数日経っても温度が戻り動かないなら相談する。
課題冬の夜間に室温が大きく下がる部屋にヒーターなしで水槽を置き、急な冷え込みに備えていなかった。エビの低温時の反応(動かない=冬眠状態)を知らず、死亡と誤解しやすかった。
改善案冬はサーモ付きヒーターで15℃以上に保ち、最高最低水温計で夜間の温度を確認する。断熱材で水槽を覆う。急に動かなくなった時は水温をまず確認し、急激な加温はしないという原則を覚えておく。
Q41子どもが捕まえたサワガニを生でかじった感染症・衛生
夏休みの午後、川で捕まえて持ち帰ったサワガニを、幼稚園の子どもが「食べてみたい」と生のままかじってしまった。口の中に殻のかけらがあり、脚を少し飲み込んだかもしれない。今は元気で痛がってはいない。母親は「加熱すれば食べられる」と聞いたことがある。
最も適切な対応はどれか
- 口をすすがせ、生食で肺吸虫に感染する恐れがあるため小児科に連絡し、数週間は咳・胸痛・発熱に注意する
- 元気なので様子を見て、何もなければ忘れる
- 無理に吐かせて残りを出させる
- 家にある虫下しを飲ませて予防する
正解A.口をすすがせ、生食で肺吸虫に感染する恐れがあるため小児科に連絡し、数週間は咳・胸痛・発熱に注意する
解説サワガニは肺吸虫の中間宿主で、生食すると感染する。症状は数週間後に咳や胸痛として現れ、すぐには出ない。正解は口をすすがせて残りを出し、小児科に連絡して経過観察の指示を受け、数週間は咳・発熱・胸痛に注意すること。元気だからと忘れると診断が遅れる。無理に吐かせると誤嚥や殻での損傷を招く。市販の虫下しは肺吸虫に効かず自己判断の投薬は危険。
課題サワガニは絶対に生食しないという知識が家族になく、子どもの手の届く場所で管理していた。加熱すれば食べられるという知識が「生でも少しなら」という誤解につながった。
改善案サワガニは食べるものではないと子どもに教え、水槽は子どもが勝手に開けられない場所に置く。触った後の手洗いを徹底し、肺吸虫の症状(咳・胸痛)を家族で覚えておく。
Q42手の切り傷が水槽作業の数週間後に腫れてきた感染症・衛生
40代の飼い主が指先の切り傷を放置したままエビ水槽の掃除を素手で続けていた。3週間後、傷は塞がったのに指の関節が赤く腫れ、しこりができ、痛みが手首の方へ広がってきた。市販の軟膏を塗っているが改善しない。熱はない。
最も適切な対応はどれか
- 水槽の水が原因とは考えにくいので、軟膏を続けて様子を見る
- 腫れた部分を熱い湯で温めて膿を出す
- 水槽に魚病薬を入れて水の菌を殺す
- 水槽の水に触れた経緯を伝えたうえで皮膚科を受診し、以後は傷がある時はゴム手袋で作業する
正解D.水槽の水に触れた経緯を伝えたうえで皮膚科を受診し、以後は傷がある時はゴム手袋で作業する
解説水槽の水には非結核性抗酸菌が存在し、手の傷から感染すると数週間後に関節の腫れやしこりが現れ、リンパに沿って広がる。通常の軟膏では治らず、診断には水槽作業の経緯が重要。正解は水槽水に触れたことを伝えて皮膚科を受診し、以後は傷がある時は必ずゴム手袋を使うこと。温めても膿は出ず悪化する。水槽に薬を入れてもエビを殺すだけで人の感染は治らない。
課題傷がある時はゴム手袋で作業するという衛生原則を守らず、水槽の水を人の感染源として認識していなかった。異常が出た時に水槽との関連を思いつかないと診断が遅れる。
改善案水槽作業用のゴム手袋を常備し、傷がある時は必ず着用する。作業後は石けんで手洗いする。皮膚に異常が出たら水槽作業歴を必ず医師に伝える。免疫が弱い家族は水槽作業を控える。
Q43飼育水を台所のシンクに流し料理を続けた感染症・衛生
日曜の昼、オカヤドカリの水皿の水とサワガニ水槽の古い水を台所のシンクに捨て、そのまま同じシンクで野菜を洗い、素手でおにぎりを握った。数日後、家族が下痢と発熱を訴え、飼い主自身も腹痛がある。水槽の砂には糞が溜まっていた。
この状況で見直すべき点と取るべき対応はどれか
- 飼育水にサルモネラの恐れがある。台所で流さず手洗いとシンク消毒を徹底し、症状が続けば受診時にペット飼育を伝える
- 飼育水は水なので問題ない。食中毒は別の原因と考える
- ヤドカリとカニを処分して感染源をなくす
- 水槽の水に消毒剤を入れておけば以後は安心
正解A.飼育水にサルモネラの恐れがある。台所で流さず手洗いとシンク消毒を徹底し、症状が続けば受診時にペット飼育を伝える
解説飼育水・砂・糞にはサルモネラなどの細菌が含まれることがあり、台所で流すと食品や調理器具を汚染する。正解は飼育水を台所で流さない、作業後は石けんで手洗い、シンクは消毒するという衛生管理を徹底し、下痢や発熱が続く場合は受診してペット飼育を伝えること。飼育水を安全と考える誤解が事故の根本。動物の処分は不要で、水槽に消毒剤を入れれば生き物が死ぬ。
課題飼育水を台所で流さないという原則を知らず、水槽作業と調理を手洗いなしで続けた。砂に糞が溜まった状態で衛生管理が甘く、飼育水を感染源として認識していなかった。
改善案飼育水は風呂場や屋外の排水口に捨て、作業後は必ず石けんで手洗いする。水槽用の器具は台所用と分ける。砂や水皿は定期的に交換し、小さな子どもや高齢者がいる家では特に手洗いを徹底する。
Q44海水交換の後に手の傷がズキズキ痛む感染症・衛生
8月の夜、オカヤドカリの人工海水の水皿を交換した際、指のささくれから出血していたのに素手で作業した。数時間後、指が急に腫れて激しく痛み、赤みが手の甲に広がってきた。悪寒もある。夏場で水皿の海水は2日交換していなかった。
最も適切な対応はどれか
- 軽い炎症なので市販の抗生物質軟膏を塗って翌朝まで待つ
- 腫れが引くまで手を海水に浸けて洗う
- 赤みが急速に広がり悪寒もあるため、海水に傷が触れた経緯を伝えて今すぐ夜間救急を受診する
- 冷やして痛み止めを飲み、週明けに受診する
正解C.赤みが急速に広がり悪寒もあるため、海水に傷が触れた経緯を伝えて今すぐ夜間救急を受診する
解説海水中には腸炎ビブリオなどの細菌がおり、夏の高温で放置した海水では増殖する。傷口から感染すると急速に腫れて広がり、悪寒を伴う場合は全身感染の危険がある。正解は経緯を伝えて今すぐ救急を受診すること。数時間で急速に広がる赤みと悪寒は緊急のサイン。軟膏や痛み止めで翌朝まで待つのは危険で、海水に浸ける行為は感染を悪化させる。
課題傷口を海水につけないという原則を知らず、出血したまま素手で作業した。夏場に海水を2日放置し細菌が増えやすい状態だった。急速に広がる腫れの緊急性も理解していなかった。
改善案海水・淡水の水皿は毎日交換し、夏は特に徹底する。作業時はゴム手袋を使い、傷があれば作業しない。作業後は手洗いする。感染が急に広がる症状は救急受診と決めておく。
Q45底に沈んで動かないエビは生きているのか救命救急
11月の朝、ヤマトヌマエビ1匹が底で横向きに倒れて動かない。体の色は普通で白濁はない。昨夜まで元気だった。水温22℃、水質は先週検査で問題なし。死んでいるなら取り出さないと水が汚れるが、脱皮直後で動けないだけかもしれない。
生死を確認する方法として最も適切なものはどれか
- 取り出して手のひらに乗せ、動くか確認する
- 近くに脱皮殻がないか見て、水中で腹の下の腹脚や触角がわずかでも動くか観察する。反応があれば触らず隠れ家に置く
- ピンセットでつついて反応があるか確認する
- 1日そのままにして、翌日に色が変わっていたら取り出す
正解B.近くに脱皮殻がないか見て、水中で腹の下の腹脚や触角がわずかでも動くか観察する。反応があれば触らず隠れ家に置く
解説エビの生死確認は、腹の下の腹脚がリズミカルに動くか、触角や脚がわずかに動くかを水中で観察する。脱皮直後は動けず横倒しになることがあり、近くに脱皮殻があればその可能性が高い。正解は触らず観察し、反応があれば隠れ家に静置すること。空気中に出すと呼吸できず、脱皮直後なら致命傷になる。ピンセットでつつくと柔らかい体を傷つける。翌日まで放置すると死亡していた場合は腐敗して水質が悪化する。
課題脱皮直後に動けなくなる生理と、腹脚で生死を見る方法を知らなかった。死骸の放置による水質悪化を恐れて、生きた個体を空気中に出しかねない状態だった。
改善案腹脚の動き・脱皮殻の有無・体の透明度で状態を判断する目安を覚える。動かない個体は水中でルーペを使って観察し、数時間おきに確認する。死亡が確定したら速やかに取り出し、水質検査を行う。
Q46薬品混入で複数のエビが一斉に苦しむ夜救命救急
土曜の夜11時、家族が水槽の近くで制汗スプレーを使い、その直後にミナミヌマエビ20匹が一斉に暴れ、水面に集まり、数匹がひっくり返った。近くに無脊椎動物を診る病院はなく、夜間で電話も通じない。手元にカルキ抜き水10Lとエアポンプ、活性炭がある。
今すぐ取るべき救命処置として最も適切なものはどれか
- 病院が開くまで何もせず、翌朝に電話する
- 生存個体を清浄な同温のカルキ抜き水の別容器へ避難させ、エアレーションを強め暗く静かに見守る。元の水槽は全換水しろ材を洗う
- 水槽内でエビ1匹ずつを手で持って泳がせて刺激する
- 水槽に活性炭だけ入れてエビはそのままにする
正解B.生存個体を清浄な同温のカルキ抜き水の別容器へ避難させ、エアレーションを強め暗く静かに見守る。元の水槽は全換水しろ材を洗う
解説エビには心臓マッサージのような蘇生処置はない。薬剤中毒時の救命は、清浄な同温の水へ移して毒物から離し、酸素を最大限に供給し、暗く静かにして自力回復を待つことに尽きる。正解は生存個体を別容器へ緊急避難させ、エアレーションを強め、元の水槽は全換水しろ材・底床を洗うこと。翌朝まで待てば全滅する。手で持つと自切や損傷を招き、活性炭だけでは濃度低下が遅い。翌朝、病院が開いたら経緯と使用した製品を伝えて相談する。
課題水槽のある部屋でスプレー類を使わないという家族への周知がなく、夜間の緊急時に相談できる病院を事前に確認していなかった。無脊椎動物を診る病院が少ないことを知らなかった。
改善案水槽のある部屋でのスプレー・殺虫剤・芳香剤の使用を禁止し、家族に伝える。無脊椎動物を診る病院と夜間連絡先を事前に調べて貼っておく。緊急避難用の容器・カルキ抜き水・エアポンプ・活性炭を常備する。
Q47衰弱したオカヤドカリを病院へ運ぶには救命救急
3月の午前、殻から出て動かなくなっていたオカヤドカリを湿らせた砂の上で保温したが、半日経っても反応が弱い。電話で無脊椎動物を診る病院が見つかり、車で1時間の距離。外気温は8℃で、湿らせた砂、キッチンペーパー、カイロ、フタ付きプラケースがある。
搬送方法として最も適切なものはどれか
- プラケースに湿らせた砂かキッチンペーパーを敷き、予備の貝殻を添え、カイロを布で包んで外側に添えて保温し、暗くして運ぶ
- 水皿の水に浸けたまま運んで乾燥を防ぐ
- 手で握って体温で温めながら運ぶ
- 乾いた砂のプラケースに入れて車内の暖房を強くする
正解A.プラケースに湿らせた砂かキッチンペーパーを敷き、予備の貝殻を添え、カイロを布で包んで外側に添えて保温し、暗くして運ぶ
解説オカヤドカリの搬送では保湿と保温が最重要。正解はフタ付きプラケースに湿らせた砂やキッチンペーパーを敷いて湿度を保ち、貝殻を添え、カイロを布で包んで外側に添えて20℃以上を保ちながら暗く静かに運ぶこと。水に浸けると溺れる。手で握れば圧迫と乾燥で悪化する。乾いた砂は湿度が保てず、車内の暖房は乾燥を進める。病院には水温・湿度・使用した物を伝えられるよう記録を持参する。
課題殻から出て動かない状態は当日中の受診が目安だが、半日自宅で様子を見てしまった。搬送の準備や病院の情報を事前に持たず、探すのに時間を要した。
改善案無脊椎動物を診る病院を事前に確認して連絡先を控える。搬送キット(プラケース・キッチンペーパー・カイロ・予備貝殻)を常備する。殻を離れて動かない、体が乾くといった当日受診の目安を紙に貼っておく。
Q48脱皮の途中で丸1日動けないサワガニ救命救急
9月の朝、昨日の朝から脱皮を始めたサワガニが、甲羅の後ろが少し開いたままの状態で丸1日動かない。脚がわずかに動くが脱皮は進んでいない。隠れ家に置き、暗く静かにし、ミネラル添加剤を規定量入れて見守ってきた。水温は22℃、水質は正常。
この段階で取るべき行動として最も適切なものはどれか
- もう1日同じ処置で待ってから判断する
- 殻の開いた部分から少しずつ指で古い殻を外す
- 水温を28℃に上げて脱皮を促す
- 「脱皮の途中で1日以上動けない」は緊急の目安のため、今すぐ無脊椎動物を診る病院に連絡し、飼育水と隠れ家を入れた容器で搬送する
正解D.「脱皮の途中で1日以上動けない」は緊急の目安のため、今すぐ無脊椎動物を診る病院に連絡し、飼育水と隠れ家を入れた容器で搬送する
解説脱皮不全は自宅でできる処置(隠れ家・静置・ミネラル添加)を行って翌日まで見守るのが基本だが、1日以上動けない場合は緊急の目安に当たる。正解は今すぐ病院に連絡し、指示を仰ぐこと。搬送は飼育水と隠れ家を入れた容器で暗く静かにする。殻を人が外すのは致命的。水温を28℃に上げると高温で衰弱する。もう1日待てば手遅れになる可能性が高い。病院がなければ電話で相談できる先を探し、それでも見つからなければ同じ処置を続けて見守るしかない。
課題自宅での処置は適切だったが、受診の目安(1日以上)を過ぎた時点での判断が求められる場面で、病院の当てがないと迷いやすい。事前に相談先を確保していない点が課題。
改善案脱皮不全の受診基準(1日以上動けない)を記録しておく。無脊椎動物を診る病院を複数調べ、電話番号を貼っておく。脱皮の兆候を見たら換水を控え、ミネラルと隠れ家を整えておくことで不全を予防する。
Q49水面で動かなくなったエビ、酸素は足りているか救命救急
7月の夜、エアポンプが故障して止まっているのに気づいた。20L水槽のミナミヌマエビ20匹は全員が水面近くに集まり、脚をばたつかせ、数匹は動きが止まっている。水温は27℃、水質は前日検査で正常。予備のエアポンプはなく、深夜で店も開いていない。
今すぐ取るべき救命処置として最も適切なものはどれか
- エビを取り出して空気中で乾いたタオルに置き休ませる
- 冷たい水道水を一気に注いで酸素を入れる
- 同温のカルキ抜き水で1/4換水し、水を高い位置から注ぎフィルターの排水を水面に当てて酸素を取り込み、水温を下げ餌を止める
- エビが落ち着くまで水槽の照明を明るくして観察を続ける
正解C.同温のカルキ抜き水で1/4換水し、水を高い位置から注ぎフィルターの排水を水面に当てて酸素を取り込み、水温を下げ餌を止める
解説エビは酸欠に弱く、高水温ほど溶存酸素が減る。水面に集まり脚をばたつかせるのは酸欠の典型。正解はまず換水で酸素を含む新しい水を入れ、水を高い位置から注ぐ・フィルターの排水を水面に当てるなどで水面を揺らして酸素を取り込み、水温を下げ、餌を止めて酸素消費を減らすこと。空気中では呼吸できず、カルキ入りの冷水は致命的。照明は温度を上げストレスになる。翌朝エアポンプを買い、動かない個体は腹脚の動きを確認する。
課題エアポンプの故障に気づくのが遅れ、予備を持っていなかった。夏の高水温で酸素不足が起こりやすいことを知らず、エアレーション以外の酸素供給方法も知らなかった。
改善案予備のエアポンプと電池式エアポンプを常備する。夏は水温25℃以下を保ち、毎晩エアレーションの泡を確認する。停電・故障時の酸素供給法(換水・水面を揺らす)を覚えておく。
Q50夜中に水温を確認したら30℃、休日で相談先がない救命救急
8月の日曜深夜1時、冷却ファンが止まっていてサワガニ水槽が30℃になっていた。サワガニは陸地に上がったまま動かず、脚をつつくとわずかに動く。無脊椎動物を診る病院は月曜まで開かない。手元に凍らせたペットボトル、保冷剤、汲み置きの水(室温28℃)がある。
今夜取るべき対応として最も適切なものはどれか
- 保冷剤を水に直接入れて15分で25℃まで下げる
- 動かないので死んだと判断し朝まで放置する
- 冷蔵庫の水で全換水して一気に冷やす
- 凍らせたペットボトルを浮かべ1時間1℃ずつ下げ、空調を入れ、陸地を湿らせ暗く静かに見守り、翌朝反応がなければ病院に相談する
正解D.凍らせたペットボトルを浮かべ1時間1℃ずつ下げ、空調を入れ、陸地を湿らせ暗く静かに見守り、翌朝反応がなければ病院に相談する
解説サワガニは冷たい渓流の生き物で、30℃は生死に関わる。脚の反応があれば生きている。正解は凍らせたペットボトルを浮かべて1時間に1℃ずつ緩やかに下げ、部屋の空調で室温も下げ、陸地を湿らせて暗く静かに見守ること。保冷剤を直接入れたり冷蔵庫の水で全換水すると急激な温度差でショック死する。動かないから死亡と決めつけて放置すれば本当に死ぬ。翌朝、反応がなければ病院に相談し、水温と経緯を伝える。
課題冷却ファンの停止に気づかず、夏の夜間の水温監視ができていなかった。サワガニは18〜25℃で冷たい水を毎日交換すべきなのに、暑い部屋で機器頼みの管理になっていた。休日の相談先も確保していなかった。
改善案最高最低水温計を付け、夏は毎日水を替えて水温を確認する。冷却ファンは予備を用意し、空調で室温そのものを下げる。凍結ボトルを常備し、休日・夜間に電話相談できる先を事前に調べておく。

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